AGA治療の代表格のフィナステリド。その高い効果から、日本だけでなく世界中で幅広く使用されています。今回はそんなフィナステリドを子育てへの影響にも言及しながら副作用を解説していきます。
フィナステリド(プロペシア)とは?
フィナステリドはAGA(男性型脱毛症)の進行を抑えるためのの成分で、「生やす」というより「守る」の働きをします。98%の患者に症状の改善が見られたため、またたく間に世界中で使われるようになりました。
もともとは良性前立腺肥大という病気の薬に含まれていた成分ですが、その過程で薄毛に効果があることが確認され、1997年に国食品医薬局(FDA)からAGA治療の薬としての認可されました。日本でも2005年に厚生労働省の認可がおり、薄毛治療の代表的な成分として幅広く使用されています。
フィナステリドを含んだ薬としてメジャーなのがプロペシアで、全国的に使われています。また最近ではデュタステリドという成分を含んだザガーロという薬も有名です。
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フィナステリド(プロペシア)の効果は?
AGAはヘアサイクルが乱れることで脱毛が起こる症状ですが、フィナステリドはこのヘアサイクルを整える働きがあります。AGAは、男性ホルモン(テストステロン)が5αリダクターゼという物質と結びつき、ジヒドロテストステロンという物質を生成されることで進みます。
- ・ヘアサイクルの成長期を短縮
- ・皮脂の過剰分泌による毛穴を塞ぐ
- ・毛包を小さくする
- ・軟毛化
フィナステリドは、ジヒドロテストステロンの発生を阻止することでこういった症状を抑えます。
国内の臨床試験では、フィナステリドは投薬開始から半年で48%、1年で58%、2年で68%、3年では78%の効果がみられたという報告もあります。
さらにフィナステリドはミノキシジルと併用することで、より高い効果が得られます。
フィナステリド(プロペシア)の副作用の発生確率
フィナステリドを成分とする、プロペシア錠の副作用の発生確率を測る臨床実験では
長期投与試験期間中における副作用(臨床検査値異常変動を含む)発現率は 1.1%(4/374 例)であり、前相を含め 96 週間にわたり 1mg が投与された症例の長期投与試験期間中における副作用発現率は 1.6%(2/124 例)であった
医薬品医療機器情報提供ホームページ
とあります。
具体的な副作用としては、性欲減退(1.1%)、勃起機能不全(0.7%)の症状が、使用成績調査では、性欲減退(0.2)、肝機能障害(0.2%)が見られました。発現率は非常に低いため、そこまで敏感になる値ではないですが、少しでも違和感を感じるようでしたら医師にその旨を伝えましょう。
フィナステリド(プロペシア)の副作用
フィナステリドの副作用はほとんどの方が経験しませんが、以下の症状を感じたら医師にすぐ相談しましょう。フィナステリドは投薬を中止すれば体内から排出されるので、基本的に副作用はおさまります。
性欲減退・勃起機能障害(ED)
フィナステリドの副作用として性欲減衰・勃起機能障害(ED)の報告があります。しかしながら上記でも述べたとおり、確率は性欲減退(1.1%)、勃起機能不全(0.7%)と非常に低く、偽薬を使った試験とほぼ同結果であるため、ほとんど心配いらないと言えるでしょう。
精液減少・射精障害
フィナステリド錠を服用される方から、精液量の減少や射精障害を感じるという報告もあります。ただほとんどの場合が正常範囲内ですので、そこまで敏感にならなくても大丈夫です。
また副作用が出た場合でも、投薬を中止するとこのような副作用は改善されるため、副作用を感じたら医師に相談するくらいに思っておけば大丈夫でしょう。
肝機能障害
フィナステリドの特有の副作用というわけではないですが、薬を飲む以上肝臓には負担がかかります。確率は0.2%と非常に低いものの、発症した場合は重篤な病気になる可能性もあります。
以前にも肝機能性障害を発症したことがある方や、現在何らかの持病をお持ちの方は医師にその旨を伝えることを忘れないようにしてください。もし異常を感じるようでしたら、直ちに投与をやめ医師に相談するようにしましょう。
抑うつ
フィナステリドは男性ホルモンに働きかける成分なので、それによってホルモンバランスが崩れ、うつ病を発症しやすくなるのではないかと言われています。
これ以外にも乳房の肥大化やアレルギー反応といった副作用も報告されています。
ポストフィナステリドシンドローム(PFS)
近年、薬の服用をやめた後も副作用が続くポストフィナステリドシンドローム(PFS)という症状の報告があります。テストステロンの生成量減少によるものという説や精神的なものという説もありますが、この症状の本当の原因は未だ明らかになっていません。ただこういった症状の可能性をあることを知っておくのは大切ですし、もし投薬をやめても副作用が終わらない場合はすぐに医師に相談しましょう。
フィナステリド(プロペシア)の初期脱毛
フィナステリドもミノキシジルと同様にヘアサイクルを整える働きがあるので、初期脱毛はおこります。ただこれはこれは薬が効いている証拠なのでくれぐれも投与をやめないようにしましょう。
初期脱毛は人によって期間が異なりますが、大体治療開始から2ヶ月ほどで初期脱毛は終わります。
フィナステリド(プロペシア)は子作り中(妊活中)に服用してはだめ?
フィナステリドが子作りへの直接的な影響を証明するデータはほとんどありません。フィナステリドが精子に入り込んだ場合でも極微量なため、妊娠や胎児の成長に影響与えるほどではありません。
ただしフィナステリド5mgという高用量を投与した場合、生殖機能に影響をもたらすという報告もあります。すなわち、フィナステリドは生殖機能に多少なりと影響をもたらす可能性があるということです。ほとんどの人に影響がないとはいえど、妊活中は控えるのが安全です。
フィナステリド(プロペシア)は女性は飲んではいけない
フィナステリドは男性ホルモンですが、女性の体もこのホルモンが必要です。
ただこの薬が女性の体に入ってしまうと、ホルモンバランスを崩してしまう可能性があります。これにより不妊を妨げたり、胎児の成長を阻害することも。薬は飲まなくても、触れるだけで体内に取り込まれるものなので、注意して扱いましょう。
フィナステリド(プロペシア)とグレープフルーツジュースは相性が悪い
フィナステリドとグレープフルーツジュースと相性が悪いと言われています。というのもグレープフルーツジュースは、フィナステリドを分解する酵素を阻害してしまう働きをもつからです。
これにより体内にフィナステリドが体内に長時間に残ってしまい、副作用などの危険性が高まります。
グレープフルーツジュース以外にも、お酒と一緒に飲むのも厳禁です。肝臓への負担が大きくなります。
AGA治療はクリスタル美容外科で
クリスタル美容外科では、個人個人に合わせたAGA(男性型脱毛症)治療を提供しています。AGA治療は、服用薬と外服薬を両方を使用し、72%の方がわずか2ヶ月、88%の方が6ヶ月で効果を実感しています。
AGAは男性に現れる症状ですが、クリスタル美容外科ではFAGA(女性における男性型脱毛症)の治療も提供しています。
AGA(男性型脱毛症)治療
服用薬と外服薬は、アメリカのFDA(食品医薬品局)から正式認可を受けたDott Hair for Menを使用しております。
Dott Hair for Menの服用薬は、AGA(男性型脱毛症)に効果があるフィナステリドとミノキシジルという成分を配合。更に効果を高めるために、発毛に必要とされるアミノ酸・ミネラル・ビタミンもバランス良く配合されているため、2ヵ月~4ヵ月という短期間で効果を実感していらっしゃる患者様もいらっしゃいます。
Dott Hair for Menの外服薬は、フィナステリドとミノキシジルを含んだリキッドタイプで、外側からも脱毛を抑制し発毛を促進します。
FAGA(女性における男性型脱毛症)治療
Dott Hair for Womenの服用薬は3種類あります。FAGA(女性における男性型脱毛症)に効果があるスピロノラクトンとミノキシジルのタブレット、さらに効果を高めるために、ビタミンB群、ビタミンC群、ミネラル、亜鉛、アミノ酸、ビオチン(水溶性ビタミン)をバランス良く配合したタブレットの3種類を処方。治療に難渋することの多かった女性の脱毛症にも、適切な治療を行えば高い効果が期待できます。
Dott Hair for Womenの外服薬は、ミノキシジルを含んだリキッドタイプで、外側からも脱毛を抑制し発毛を促進します。
さらにクリスタル美容外科では、これ以外にもオリジナルの発毛育毛薬も用意しているため、上記の治療以外にも個人個人にあった治療をご提供できます。まずは、お気軽に無料相談ください!