帽子をかぶることと、ハゲることの関係性が気になる方がおられると思います。
ファッション、仕事柄で帽子やヘルメットをかぶる人、自分の薄毛を隠したくて帽子を着用する方などそれぞれ理由があります。
今回は、「帽子をかぶるとハゲる」説についての疑問にお答えしていきます。この記事を読むことで帽子のメリット、デメリットがわかるでしょう。
帽子で薄毛(はげ)になると言われる理由
菌の増殖や毛穴の詰まり
帽子は、頭皮が蒸れてしまうことになり雑菌の繁殖を招くことになります。その雑菌は毛穴から入り込み炎症を引き起こします。
結果として炎症によるかゆみによって爪を立て頭皮をかくことで抜け毛も増大し、炎症自体の影響からも抜け毛が増えていってしまうのです。
また、汗や汚れが残り続けて、毛穴に皮脂や汚れが詰まることも雑菌が増える原因です。くれぐれも長時間の着用には注意しましょう。
血行不良
帽子のサイズが小さくてフィット感の強い帽子を着けていると頭皮の血流にも大きな悪影響を及ぼしてしまいます。
なぜなら、毛細血管は髪の毛根に栄養素を供給していることもあり、帽子で頭部を締め付けてしまうことは、その栄養の運び手である血流の巡りを低下させていることになるのです。
「帽子の着用でそんなに変わるの?」と疑問に思うかもですが、比較して僅かですが血のめぐりに影響が出ているのは確かなのです。
摩擦や髪型が固定されることにより髪が痛む
帽子の着脱時に摩擦から薄毛の原因になることがあります。1回、2回程度でしたら問題ありませんが、頻度が増える分に応じて摩擦ダメージも増えることになります。
また、帽子による頭部の圧迫からくる髪型の固定もあります。そして長時間固定された状況から、帽子を脱いだあと分け目が目立ってしまいます。場合によってはハゲているイメージを与えてしまう可能性もあります。
もう1点、髪や頭皮が引っ張られる力によっては「牽引性脱毛症」にもつながります。そのため帽子のサイズ選びにも気を付けていきましょう。
帽子は薄毛(はげ)予防にもなる
頭皮を紫外線から守る
当然、直射日光を浴びすぎると、頭皮が日焼けします。そもそも日焼けとは、紫外線の浴びすぎによって皮膚が炎症を起こしている状態なのです。つまりは、軽度のやけどを負っているとも捉えられます。
そして頭部は、もっとも人体で紫外線をもっとも浴びやすい位置にあるのです。そうなると頭皮は強いダメージを負うことになります。
そのため、帽子は紫外線予防ができる強い味方になります。紫外線の強い時期は帽子を着用し対策をしましょう。
頭皮を乾燥から守る
頭皮が乾燥していくことは、フケやかゆみの原因です。フケはかゆみを増大し、かゆい部分をかきすぎることは頭皮の炎症につながります。
頭皮の乾燥を防ぐために、空気を通さない帽子を着用することは有効な対策です。
薄毛(はげ)にならないために帽子で気をつけること
適度に帽子を脱ぐ
帽子を長時間着用していると、頭皮の蒸れと圧迫、締め付けによる頭皮の血行不良が起きてしまいます。
血行不良になると、本来行き渡るはずの栄養分の巡りも滞ります。帽子を常用している方は、時間やサイズ感などを意識しましょう。
汗をこまめに拭き、頭皮を清潔に保つ
繁殖していく細菌は、頭皮に生じた汗、皮脂をえさとして活動します。
汗を拭かずに放置することは、細菌を増やし頭皮を悪化させてしまいます。帽子をかぶるときは、汗のケアを欠かさないようにしましょう。
通気性や速乾性のいい帽子を選ぶ
日常で使用頻度の高い帽子は、通気性、速乾性を重視したものを選ぶと薄毛の防止につながります。汗をかいて細菌が繁殖していくリスクを低減しましょう。
製品はメッシュ、ドライ生地など汗が乾燥しやすいものを選ぶのがおすすめです。
帽子着用後はしっかりシャンプー
帽子をかぶる頻度の高い方は、シャンプーで欠かさずに頭皮を清潔に保ちましょう。汗、皮脂は毛穴の詰まり、ベタ付き、悪臭のもとです。
これらが蓄積していくと、最悪のケースとして薄毛、抜け毛にもつながることは否定できません。どんなに家事や仕事で忙しくても、丁寧に洗髪することを心がけましょうね。
帽子も適度に洗う
ここまでは、頭皮を清潔に保つことばかりお伝えしてきました。しかし帽子自体を清潔に保つことも大切です。
汗を多くかいたときは、その都度洗うことが理想的ですが、時間が確保できない場合は、帽子を天日干しするなど乾燥をさせてください。
汗からのニオイの原因にもなりますのでマメなお手入れを心がけましょう。
帽子で薄毛(はげ)を隠している方はAGA治療
なかには、薄毛を隠すために帽子をかぶるようになっている方もいらっしゃると思います。
しかし、このまま帽子で抜け毛(AGA)を隠し続けていると、段々と人前で帽子を脱ぐことが怖くなってくる場合もあり、頭皮の汗、皮脂によって薄毛を更に悪化させてしまうリスクも生じます。
帽子は根本解決ではないので、隠すよりも薄毛のAGA治療をしていくことをおすすめします。
AGA(薄毛)治療は医師に相談
今回の内容で伝えたいことは、帽子をかぶることが全て薄毛になるという意味ではないということです。
帽子からの薄毛は、サイズ感や着用頻度などが原因で、皮脂と汗による細菌の繁殖、締め付けによる頭皮の血行不良など帽子のかぶり方に左右されているのです。
紫外線予防などで炎症を防ぐなどメリットもありますし頭皮に負担をかけない着用を心掛けていきましょう。
「この薄毛は帽子のせい?」「帽子でのハゲ隠しがやめられない。」など悩みを一人で解決できない場合はクリニックに問い合わせて医師に相談しましょう。
クリスタル美容外科では無料相談も承っております。お気軽にご相談ください。