「シャンプーで髪が抜けている?」と感じると洗う度に薄毛が悪化しないかと不安になりますよね?
髪の毛にも成長の周期があるので1日に多少の本数が抜けることは正常です。
しかし極端に抜け毛の数が増えていると感じた場合は、AGAなど何らかの脱毛症を発症している可能性があります。
今回の記事では、正しいシャンプーの知識と抜け毛の原因や予防策を詳しく解説しますので、最後までお読みいただき日々の対策の参考にしてください。
シャンプー時の抜け毛|正常な範囲の本数とは?
「シャンプーをするとき抜け毛が多い気がする」と悩む方もおられると思います。
しかし、そう思われれることは当然で、シャンプーによって抜ける毛は1日の中で一番多いのです。
正常なヘアサイクルであれば1日に50~100本ほど抜けると言われています。
ですので、例えばシャンプー時に抜け毛が60本あったとしても、1日の総数で考えると過度に焦せる必要はありません。
逆に神経質になりすぎるとストレスの元となるので心配しすぎないようにしましょう。
シャンプー時に起こる抜け毛の原因
1日の生活の中でシャンプーが最も髪の抜ける本数が多くなるタイミングなのですが、原因を知り、対策を講じればその本数を減らすことができる可能性があります。
- ヘアサイクルの成長期が終わって抜けるタイミングの髪だった
- 頭皮や髪質にシャンプーが合っていない
- 過度のストレスや生活習慣が乱れている
- 脱毛症を発症している可能性がある
ここまで原因についてお話ししてきましたが、ここからは予防についての解説をしていきたいと思います。
成長期間が終わった髪の毛
髪の毛は「成長期 → 退行期 → 休止期」という3つのサイクルを経て生え変わるという「成長と脱毛」の繰り返しを行うのです。
毛髪全体に対して、そのうちの9割は成長期にあるといわれていますが、髪の寿命を迎えるにつれ退行期、休止期へと移っていくことで徐々に成長も止まり、最後には自然に抜け落ちていきます。
1日の中でシャンプーは髪に触れる最も多い時間ですし、濡れた髪は指に絡みやすく抜け毛の原因になるのではないかと心配になる方もいらっしゃるでしょう。
しかし適切な方法で洗髪を行っているのであれば、入浴中の抜け毛をあまり心配する必要はありません。
洗浄力の強すぎるシャンプーの使用
肌質に合っていないシャンプーの使用は頭皮に負担をかけてしまい、抜け毛の増加につながるケースもあります。
シャンプーには「界面活性剤」という皮脂汚れを洗い流す成分が含まれています。
しかし洗浄力があまりに強いと頭皮に過度な刺激を与えてしまい、頭皮環境へ悪影響を及ぼす可能性が出てきます。
シャンプーをすると痒みやフケが出る方は、シャンプーが自身の肌質に合っていないという可能性があるのでシャンプー選びも注意してください。
ストレスや生活習慣の悪化
「強いストレスを感じる」「生活習慣が乱れている」そんなときは抜け毛が増えやすくなる可能性があります。
ストレスがかかると頭皮の毛細血管の収縮が起きます。
髪の成長に必要な栄養分は血液が毛細血管を通って髪の毛へと運んでくれます。
そのため毛細血管が縮まるということは、十分な栄養が髪に届かなくなるということなのです。
また食生活の乱れや睡眠時間の不足、質の低下も髪の成長に良くありません。
生活習慣の乱れが頭皮の環境を悪化させてしまうことで抜け毛が増えることは十分にあり得ることです。
その他の脱毛症の可能性
男性の抜け毛の多くはAGA(男性型脱毛症)が多いといわれています。
この脱毛症は年齢に係わらず発症するため、若い方でも発症する可能性があるのです。
AGAは進行性の脱毛症のため、一度発症してしまうと何らかの手を打たないことには薄毛の改善が見込めません。10代、20代の若いころに発症し、30代になった頃には頭頂部や生え際周辺の髪の量が大幅に減少してしまったという例もあります。
シャンプーの時に明らかに抜ける毛の量が増えていると感じる場合や、髪のボリュームが以前と比べてなくなっていると感じたときはAGAの可能性を疑うと良いでしょう。
本数だけじゃない|シャンプーの時にチェックしたい抜け毛の状態
抜けた髪の毛根状態は?
シャンプー時の抜け毛が気になる方は、一度抜けた髪をじっくりと観察してください。
毛根の色や形の状態を見ることで正常な抜け毛かを確認することができます。
正常なヘアサイクルで抜けた場合の髪の毛根は、白っぽく丸みを帯びた形をしているのです。
また毛根の幅が髪の毛の太さとくらべて大きいのであれば問題はないと判断できます。
しかし反対に何らかの異常が髪や頭皮に見られる場合は、毛根が黒であったり白濁していますし、毛根の形状も丸みがなくギザギザしたり尖っています。
また毛根を触るとベタついたり、汚れが付着している場合は、皮脂が過剰分泌されているかヘアケア剤のすすぎ残しが考えられます。
定期的に抜け毛を観察し、正常なサイクルでの自然な抜け毛なのかチェックをしてみましょう。
抜け毛の太さと長さは?
男性の髪は通常3〜5年かけて成長期が続きます。
ですがヘアサイクルが乱れると、この成長期が数ヶ月〜1年と大幅に短縮されてしまいます。
成長期が短縮されるといことは、髪の太さや長さを正常な状態で維持できないことを意味しています。そのためAGAを発症した場合、髪の1本1本が細く、短い成長途中の状態で抜けていきます。
シャンプー中に抜け毛の量が増えていると感じる場合は、毛根の状態と併せて、抜け毛の太さや長さもチェックしてみてください。
シャンプー時に起こる抜け毛の対策法
シャンプー時の抜け毛が心配な方は、洗髪の方法やシャンプー選びについて見直してみましょう。
- 入浴前にブラッシングをする
ブラッシングをすることで髪のからまりを解き、表面についたチリやホコリを落とすことができます。 - お湯で予洗い
温めのお湯でしっかりと濡らしてください。そうすることでほとんどの汚れを落とすことができます。 - シャンプーは適量を守る
汚れを落としたいからとシャンプーの使用量を増やしても効果はありません。却って洗い残しの可能性が増えてしまいます。
また、シャンプーを使った洗髪は1日1回までにしましょう。過剰な皮脂の洗い落しは乾燥を招き、頭皮環境の悪化へとつながります。 - 指の腹を使って優しく洗う
シャンプーは手で泡立てて、指の腹を使って頭皮をマッサージをするように優しく洗いましょう。この時に爪を立てないように注意してください。 - 洗髪後はぬれたまま放置しない
髪や頭皮が濡れていると、湿気によって雑菌が繁殖しやすい環境になってしまいます。
入浴後はできるだけすぐに乾かし、良い頭皮環境を維持できるように心がけましょう。 - 頭皮への負担が少ないシャンプーを選ぶ
洗浄成分の刺激が少ないシャンプーを選ぶことで皮脂の落とし過ぎによる抜け毛トラブルを防ぎます。
選び方の目安として、アミノ酸、ノンシリコン、無添加などと明記されたシャンプーを選びましょう。
また、フケや痒みなどのトラブルをお持ちの方は有効成分が含有された薬用シャンプーを試してみるのも良いでしょう。
シャンプー方を見直しても改善しない抜け毛の原因とは
シャンプー方法を見直しても抜け毛に改善がみられない場合は、AGAを発症している可能性を考えて見てください。AGAを既に発症しているケースでは、今まで述べてきた対策では劇的に改善することはありません。
男性ホルモンのテストステロンや遺伝などセルフケアでは改善できない問題が多く、根本的な解決には投薬などの治療が必要になります。
AGAは進行の度合いに応じて治療にも時間を要することもあります。
生活習慣の改善やセルフケアでも変化がみられない場合は、専門のクリニックを受診することをおすすめします。
シャンプー時に起こる抜け毛のまとめ
今回は、シャンプーによって抜け毛が増える原因と抜け毛の予防策について解説してきました。
シャンプー時の抜け毛が、正常なヘアサイクルによる自然な抜け毛なのか、AGAの発症による脱毛症であるのか、一度抜け毛の様子を観察してみてください。
毛根の色や形、髪の毛の太さや長さなど、脱毛症のサインは抜け毛に出ているはずです。
もしシャンプー時の抜け毛に変化を感じている場合は、薄毛、抜け毛のご相談はクリスタル美容外へお気軽にお問い合わせください。クリスタル美容外科では無料相談も随時行っております。