AGA治療で広く使われているフィナステリドとデュタステリド。どちらも薄毛・発毛に効果があると言われていますが、”フィナステリドは知ってるけどデュタステリドって何?”という方も多いと思います。なので今回は、デュタステリドについて解説していきます。
デュタステリド(ザガーロ)とは?
まずデュタステリドとは、フィナステリド(プロペシア)と似たような効果を持つAGA治療薬です。
ザガーロは、デュタステリドを主成分とする薬の名前です。ですので、”デュタステリド=成分”、”ザガーロ=薬の名称“というわけです。
デュタステリドは前立腺肥大症の治療薬として使用されていましたが、その研究過程でAGAにも効果があることが判明し、AGAの治療薬として広まりました。
プロペシアより効果が高いとも言われていますが、その分副作用の発現率の高意という報告もあるので、使用の際は医師に相談することが大切です。
“M字ハゲ” や “つむじハゲ” に効果的?
AGAは、生え際や頭頂部から髪が薄くなっていく症状です。この理由は、薄毛の原因である5αリダクターゼという物質がその部分に多くあるからです。
デュタステリドやフィナステリドは、5αリダクターゼの生成を抑える効果があるためM字ハゲやつむじハゲに効果的です(特につむじハゲに効果的)。早めの治療で高い効果が得られるのがAGAの特徴なので、思い立ったらすぐ医師に相談しましょう。
デュタステリド(ザガーロ)とフィナステリド(プロペシア)の違い
デュタステリドとフィナステリドの違いをまとめます。
デュタステリド | フィナステリド | |
薬の名称 | ザガーロ | プロペシア |
作用 | 5αリダクターゼ Ⅰ型、Ⅱ型 | 5αリクダクターゼⅡ型のみ |
副作用の発生確率 | フィナステリドよりやや高い傾向 | 非常に低い |
副作用 | ほぼ同じ | ほぼ同じ |
相場費用(円) | 11,000~13,000 | 8,000~10,000 |
どちらもAGAの進行防止に使われるという点は同じです。
異なる点は、フィナステリドは、5αリダクターゼの中でも”Ⅱ型”だけを阻害するのに対し、デュタステリドは、”Ⅱ型”だけでなく”Ⅰ型”も阻害する点です。なので一見、効果が高いようにも見えます。
ただこの5αリダクターゼⅠ型がAGAに関係しているという臨床データはありません(5αリダクターゼⅡ型は証明済み)。
なので、多くの医院ではデュタステリドの方が効果が高いかのような言い方をしますが、デュタステリドの方が良いとはいい切れません。実際に、費用や安全面ではフィナステリドに軍配があがります。
ただどちらも、5αリダクターゼⅡ型には働きかけるのでAGAには効果があることには違いありません。
ミノキシジルとデュタステリドの違いは?
デュタステリドとミノキシジルの違いはその役割にあります。簡単に言うと、デュタステリドは「守り(脱毛を防ぐ)」、ミノキシジルは「攻め(発毛)」の薬です。
AGA治療では、この2つを併用することでより高い効果が期待できます。
パターンとしては、
- フィナステリド+ミノキシジル
- デュタステリド+ミノキシジル
最近ではこれに加えビタミン剤を処方してくれるクリニックもあります。
デュタステリド(ザガーロ)が効く理由
AGAは、男性ホルモン(テストステロン)が5αリダクターゼという物質と結び付き、脱毛・薄毛を引き起こすジヒドロテストステロン(DHT)という物質が生成されることで、発症・進行します。デュタステリドには、5αリダクターゼに働きかけることによって、このジヒドロテストステロンの生成を抑えることでAGAを抑えます。
ちなみに円形脱毛症などは、脱毛のメカニズムが違うため、デュタステリドを服用しても効果はありません。
デュタステリド(ザガーロ)が効くまでに必要な期間
デュタステリド(ザガーロ)を服用して効果を実感できるまでにかかる時間は、早い人で3ヶ月、遅くても1年以内となっています。これはヘアサイクルと関係があるのですが、個人個人で異なるので焦らないようにしましょう。
途中でやめると効果が実感できないので、少なくとも1年位は飲み続ける覚悟で治療を開始することを推奨します。
デュタステリド(ザガーロ)に耐性は付く?
”耐性(薬剤耐性)が付き、効果が無くなるのでは?”と心配される方もいらっしゃいます。しかし薬の性質上、継続的な服用が想定されたものであり、耐性ができるという根拠はありません。
中には、効果が実感できず途中で「耐性」がついたと勘違いされる方もいらっしゃいますが、この薬は飲み続ける事が大事なので服用を継続することはやめないでください。もし本当に心配の場合は医師に相談するようにしましょう。
デュタステリド(ザガーロ)の服用方法
デュタステリド(ザガーロ)の服用は、医師の処方通りにすることが重要です。0.1mgと0.5mgの処方が基本です。
一般的には、1日1カプセルを同じ時間に服用するというケースが多いですが、医師の処方がある場合はそちらに従ってください。
継続が肝な薬になってきますので、服用は忘れないようにしましょう。
デュタステリド(ザガーロ)の副作用 や注意点
デュタステリド(ザガーロ)の副作用の発生確率は、フィナステリドより若干高いとされています。
副作用はフィナステリドと似たようなものが多いく、性機能の低下や女性化乳房などが挙げられます。それ以外にも、抗うつや肝機能障害などの報告もあるため、こういった症状がある場合は、すぐに医師に相談してください。
また初期脱毛が起こる場合がりますが、これは副作用というより薬が効いている証拠なので、治療開始後脱毛が増えても服用はやめないようにしてください。
デュタステリドを服用してはいけない人
女性(特に妊娠中や授乳中)
妊娠中や授乳中にデュタステリドを投与した場合、男性胎児(特に生殖器)に悪影響を及ぼす可能性があります。デュタステリド(ザガーロ)は、触るだけでも吸収されるため、女性が触れないような配慮が必要です。
未成年
未成年の服用はその安全性が確立されていないため、控えるようにしましょう。女性と同様に、子供に薬を触れさせないようにする配慮が大切です。
フィナステリドを服用してる方
デュタステリドとフィナステリドは同じ物質に働きかけるため、フィナステリドとの服用はできません。2つ飲んだら効果2倍、ということはなくどちらかで十分効果があります。
肝機能に障害がある方
肝機能に異常がある場合、デュタステリドをうまく吸収できず、副作用が強めにでる可能性があります。また以前に服用していた薬で副作用が出た経験がある場合なども注意が必要です。
医師に相談して、治療内容を決める事が大事です。
デュタステリド(ザガーロ)の費用
デュタステリド(ザガーロ)の費用は、クリニックによって様々なので一概にいくらとは言えません。ただ平均すると11,000~13,000円が目安で、フィナステリドより高くなっています。
もちろんこれより安いクリニックもありますが、成分や製薬会社が異なることもあるので注意が必要です。ミノキシジルやビタミン剤と合わせた場合、30,000~40,000円くらいは見積もっておいたほうが良さそうです。
フィナステリド(プロペシア)からデュタステリド(ザガーロ)へ切り替えは?初期脱毛はどうなる?
結論、切り替えは可能です。ただ変更をする場合は必ず医師に相談をしてからにしましょう。また、逆にデュタステリドからフィナステリドへの切り替えも可能です。
また切り替える際、初期脱毛も起こる可能性はありますので、抜け毛が多くなっても心配しすぎる必要はありません。
AGAは時間がかかる治療なので、費用や自分の体にあった薬で継続することが大事です。
デュタステリド(ザガーロ)の通販(個人輸入)はおすすめしない
デュタステリド(ザガーロ)を海外から個人輸入される方がいらっしゃいますがおすすめできません。理由は、それが偽物であったり品質の悪い粗悪品の可能性もあるからです。このようなものを使っていると効果が出づらかったり、副作用の際の対応など不安要素が増えることになります。
薄毛治療はあなたの体に関わることです。必ず病院で処方してもらうようにしましょう。
デュタステリド(ザガーロ)のほうがプロペシアより良いわけではない
ここまでデュタステリドの紹介をしてきました。一見フィナステリドよりも良さそうに見えるかもしれませんが、副作用に発生率や費用の面だったりと一概にデュタステリドの方が良いともいえません。また、体と薬の相性もあります。
また、ザガーロが承認されているのは日本と韓国だけで、アメリカやイギリスでは未承認薬です。ザガーロの製薬会社(グラクソスミスクライン社)の所在地にイギリスでさえ未承認なので、まだまだ安全性が確立されたとは言い切れません。
まずは医師に相談し、自分の体には何があっているのかを見極めてもらい、予算も含めながら治療プランを練ることがだいじです。
AGA治療はクリスタル美容外科で
クリスタル美容外科では、個人個人に合わせたAGA(男性型脱毛症)治療を提供しています。AGA治療は、服用薬と外服薬を両方を使用し、72%の方がわずか2ヶ月、88%の方が6ヶ月で効果を実感しています。
AGAは男性に現れる症状ですが、クリスタル美容外科ではFAGA(女性における男性型脱毛症)の治療も提供しています。
AGA(男性型脱毛症)治療
服用薬と外服薬は、アメリカのFDA(食品医薬品局)から正式認可を受けたDott Hair for Menを使用しております。
Dott Hair for Menの服用薬は、AGA(男性型脱毛症)に効果があるフィナステリドとミノキシジルという成分を配合。更に効果を高めるために、発毛に必要とされるアミノ酸・ミネラル・ビタミンもバランス良く配合されているため、2ヵ月~4ヵ月という短期間で効果を実感していらっしゃる患者様もいらっしゃいます。
Dott Hair for Menの外服薬は、フィナステリドとミノキシジルを含んだリキッドタイプで、外側からも脱毛を抑制し発毛を促進します。
FAGA(女性における男性型脱毛症)治療
Dott Hair for Womenの服用薬は3種類あります。FAGA(女性における男性型脱毛症)に効果があるスピロノラクトンとミノキシジルのタブレット、さらに効果を高めるために、ビタミンB群、ビタミンC群、ミネラル、亜鉛、アミノ酸、ビオチン(水溶性ビタミン)をバランス良く配合したタブレットの3種類を処方。治療に難渋することの多かった女性の脱毛症にも、適切な治療を行えば高い効果が期待できます。
Dott Hair for Womenの外服薬は、ミノキシジルを含んだリキッドタイプで、外側からも脱毛を抑制し発毛を促進します。
さらにクリスタル美容外科では、これ以外にもオリジナルの発毛育毛薬も用意しているため、上記の治療以外にも個人個人にあった治療をご提供できます。まずは、お気軽に無料相談ください!