「抜け毛に白い部分があるけどこれって何?」
「毛根がない抜け毛ってどういう状態なの?」
「そもそも毛根って何?」
今回は、このような疑問にお答えします。
毛根は毛母細胞から栄養を吸収し、髪の毛を成長させます。
また毛根は「毛根鞘」と呼ばれる白い膜に覆われ、髪の毛が抜けないための役割を担います。
正常なサイクルの中で抜けた髪には先端に毛根がついていますが、その毛根がない場合脱毛症を発症している可能性があるのです。
この記事では抜け毛に毛根がない理由や毛根が黒い状態が示す兆候などを解説していきます。
是非ご参考にしていただき、毛根の健康状態をチェックしてみてください。
毛根って何?
毛根とは、地肌から見えない部分のことです。
毛根は「毛包」と呼ばれる皮膚組織に覆われ、毛の表面が滑らかになるように保護されています。
また、毛根は毛母細胞から栄養を吸収し、細胞分裂を繰り返して髪の毛を成長させるのです。
つまり毛根とは、通常は地肌に隠れ、髪の毛の成長を促す重要な部分と言えるでしょう。
毛根がない抜け毛の理由
抜け毛に毛根がない場合、脱毛症が発症している可能性が高いです。
脱毛症による抜け毛は、毛根がダメージを受けている状態とも言えます。
髪の毛は通常「成長期」→「退行期」→「休止期」といったヘアサイクルで生え変わり、それらが2〜6年の周期で繰り返されていきます。
しかし、脱毛症が発症すると数ヶ月〜1年とその周期が短くなるのです。
つまり、脱毛症によって毛根まで栄養が届かないことにより、髪の毛が抜けやすくなってしまうのです。
上記のことから、毛根がない抜け毛は、脱毛症が発症している可能性が高いと言えます。
毛根が黒いのは危険?
上記では毛根がない抜け毛について解説しましたが、毛根がついていても黒くなっていることがあります。
毛根が黒い場合、十分な栄養を吸収できずに髪の毛が抜けてしまうなど、脱毛症を発症している可能性があります。
脱毛症は「脱毛因子」と呼ばれる脱毛の原因となる要素の働きにより、毛根がダメージを受たことで抜け毛が発生するのです。
脱毛症になると毛根に十分な栄養が届かず、髪の毛が成長途中の細く短い状態で抜けていきます。
抜け毛が気になっている方は、ぜひ手に取ってじっくりと毛根を確認してみてください。
もし毛根が黒いのであれば脱毛症になっている可能性があります。
正常な抜け毛は毛根が白い
抜け毛を観察してみて、毛根に白い膜があれば正常な抜け毛と言えます。
繰り返しになりますが、脱毛症による抜け毛は毛根が黒くなっていることが多いのです。
しかし、毛根が白ければ脱毛症が発症している可能性は低く、正常なヘアサイクルによって髪の毛が抜けたということになります。
また、毛根の白い膜は「毛根鞘」と言い、髪の毛を頭皮へ固定する役割を持っているのです。
つまり、抜け毛に毛根鞘があれば正常なヘアサイクルで髪の毛が抜けたため、新しく健康な髪の毛に生え変わるでしょう。
毛根のあるなし意外にも!チェックしたいその他の特徴
毛根以外にも脱毛症が発症しているか、判断できる要因があります。
それぞれ解説していきましょう。
毛根も毛髪も細い
毛根と毛髪が細い場合、脱毛症の恐れがあります。
脱毛症になると、毛根に栄養が届きにくくなり髪の毛が細くなってしまうのです。
十分な栄養が届かなければヘアサイクルを短くしてしまうだけでなく、髪の毛が細くなり抜けやすい髪の毛しか生えてきません。
つまり、細い髪が抜けることは脱毛症のサインと言えるのです。
毛根部分の形が悪くなっている
毛根部分の形が悪い場合も脱毛症のサインです。
- 毛根が黒い
- 毛根がギザギザ
- 毛根から新しい毛が生えている
抜け毛を確認する際、毛根の形も脱毛症であるかの判断材料になります。
いずれかに該当している場合、脱毛症の可能性があり、放置すると薄毛は進行するでしょう。
短い毛がついた毛根鞘
毛根鞘に短い毛が生えている場合、新しい髪の毛も一緒に抜けている可能性があります。
これは脱毛症による影響によって、成長期の髪の毛が退行期に移る前に細胞分裂が止まったと推測されます。
もし毛根鞘に短い毛がついている場合は脱毛症を疑ってみてください。
皮脂の可能性がないか
抜け毛に毛根鞘ではなく、皮脂が付いているパターンも考えられます。
もし皮脂がついている場合、洗髪時に十分に頭皮を洗えていない可能性が高いです。
皮脂が毛根についていると、頭皮環境が荒れていると考えられ、ニオイや髪の毛のベタつきなどの原因になります。
また、皮脂が詰まると髪の毛の成長に支障をきたすでしょう。
もし抜け毛に皮脂がついているのであれば、シャンプーのやり方を見直してください。
毛根鞘:半透明
皮 脂:真っ白で触るとベタつく
以上を参考にしていただき、毛根に付着しているのがどちらであるかの判断材料にしてください。
毛根がなくなる原因と抜け毛の関係
毛根がなくなる原因は、栄養不足や過度のシャンプーやドライヤーの使用などの外部からの刺激が多いです。
それぞれ独立した原因ではありますが、複数の項目に該当する方もいらっしゃるのではないでしょうか。
毛根がなくなる原因についてそれぞれ解説するため、思い当たることがあれば少しずつ解消していきましょう。
食生活の乱れからの栄養不足
食生活が乱れていると栄養不足に陥ります。
特定の栄養だけを過剰に摂取すると、他の栄養が不足し栄養失調に繋がるでしょう。
栄養失調になると血管や細胞が老化し、全身に十分な栄養が届きません。
栄養が届かないということは、頭皮にも栄養が届かず健康な髪の毛の生成を阻んでしまいます。
つまり、栄養不足は抜け毛を引き起こす原因に繋がります。
過度なシャンプーは必要な皮脂まで奪う
過度なシャンプーは必要な皮脂まで洗い流します。
特に夏場は汗をかいてしまい、シャンプーを1日に何度も使用される方もいるのではないでしょうか。
しかし過度なシャンプーは必要な皮脂までも洗い流し、頭皮の乾燥に繋がります。
頭皮が乾燥すると紫外線や汚れなどから頭皮を守るため皮脂が分泌されます。
ですが過剰な皮脂の分泌は髪の毛のベタつきや成長を妨げる原因になるのです。
シャンプーは1日1回にとどめ、皮脂の洗い落とし過ぎには注意してください。
ドライヤーの熱風による頭皮ダメージ
ドライヤーの熱風によって頭皮にダメージを与えることもあります。
髪を乾かすとき、ドライヤーと頭皮の距離が近いと頭皮へのダメージは大きくなります。
最低でも30センチほどの距離は空けて乾かすようにしましょう。
また、髪の毛の表面はキューティクルによって守られています。
キューティクルは熱に弱く、およそ70度で破壊されるのです。
キューティクルが破壊されると、髪の毛の内部にあるタンパク質や水分が漏れ、乾燥を招くことで髪の毛がパサついてしまいます。
頭皮と髪の毛にダメージを与えないためにも、ドライヤーの熱には注意を払いましょう。
ストレスからの血行不良
ストレスによって血管が収縮し、血行不良が起こるでしょう。
ストレスが溜まると、交感神経と副交感神経のバランスが崩れます。
交感神経が活発になると血管が収縮され、頭皮に栄養が届きにくくなるのです。
頭皮へと栄養が届かなければ健康な髪は生えません。
ストレスを溜めないためにも、適度な運動や十分な睡眠を取るなどの対策が必要です。
抜け毛を減らす習慣と毛根の育て方
抜け毛を減らすには、健康な毛根を育てる必要があります。
健康な毛根は生活習慣の見直しによって育つと言っても過言ではないでしょう。
では実際にどのような習慣を築けば良いのでしょうか。
理想的な生活習慣について一つずつ解説していきます。
バランスの取れた食生活
バランスの取れた食生活は健康な毛根を育てることに役立ちます。
バランスの取れた食事は、栄養が偏ることなく必要な栄養を頭皮へと届けてくれます。髪の毛は「ビタミン」「ミネラル」「タンパク質」によって作られます。
バランスよく栄養を摂ることで健康な髪の毛が作られてゆくのです。
正しいシャンプーとマッサージ
上述した通り、過度なシャンプーの使用は皮脂を過剰に洗い落としてしまい頭皮の乾燥に繋がります。
トラブル改善・回避のためにも普段のシャンプーの方法を見直してみてください。
- ブラッシング
- お湯で予洗い
- シャンプーを泡立て、指の腹で優しく洗う
- しっかりとシャンプーを洗い落とす
また、頭皮のマッサージも血行をよくする効果を期待できます。
頭皮マッサージをする際は、指先で左右の頭皮を掴み、上から下へ頭頂部へ引き上げてください。
頭皮マッサージを行うことで頭皮を柔らかくし、頭皮環境を整える効果が期待できます。
ストレス解消と運動
ストレス解消も抜け毛を減らし、健康な髪の毛を作る助けとなります。
運動は「セロトニン」というホルモンを生成してくれます。
セロトニンはストレス解消に対する効能を持ち、健康な髪の毛作りを助けてくれます。
また、適度な運動は全身の血行を促し、栄養が巡りやすい状態を作ります。
運動は特段ハードな筋トレをする必要はなく、エレベータではなく階段を使う、隣の駅まで歩くなどの軽いもので大丈夫です。
無理のない範囲で、普段の生活に取り入れてみてください。
セルフケアでは間に合わない!毛根のない抜け毛の対処法
すでに脱毛症が発症している場合、セルフケアだけでの改善は難しいでしょう。
繰り返しになりますが、毛根が黒い場合、脱毛症が発症している可能性があります。
脱毛症は病気であるため、セルフケアだけでは短くなったヘアサイクルを元に戻すことは難しいです。
つまり、放置すると抜け毛は増えていき、薄毛が進行します。
抜け毛を防ぐ、改善するためには投薬治療や植毛などによる治療が必要です。
もし脱毛症の不安がある場合、専門のクリニックへご相談ください。
毛根のない抜け毛まとめ
抜け毛に毛根がなければ、脱毛症が発症している可能性が高いです。
健康な毛根は白い膜、「毛根鞘」に保護されています。
しかし、毛根鞘がなければ毛根は黒くなり、髪の毛が抜けやすい状態になっているサインです。
もし抜けた毛の毛根が黒い場合、専門のクリニックへの相談をご検討ください。
放置したまま薄毛が進行してからでは遅いです。
クリスタル美容外科では薄毛に関する無料相談も行っています。
薄毛、抜け毛のご相談はぜひクリスタル美容外科へお問い合わせください。