女性の方なら誰しも、若々しく美しくいたいと思うのではないでしょうか。
「髪の毛」はその見た目を左右するうえでとても重要な要素となるでしょう。
そのため加齢とともに徐々に進行する薄毛を見過ごすことはできません。
そこで今回は、女性の「こめかみの薄毛」について原因と対処方法をご紹介いたします。
こめかみハゲとは?
「こめかみの薄毛」をご存じですか?
こめかみとは、頭部の両側の目尻の後ろ、目と耳の付け根の中間点に位置する部位です。
男性の薄毛であるAGA(男性型脱毛症)の場合は、前頭部・頭頂部から発症していきますが、逆にこめかみは薄毛になりにくいです。
こめかみの薄毛は、その逆でありピンポイントでこめかみの部位のみ発症する薄毛なのです。
女性に見られる薄毛の症状ですが、それほど多くはありません。
ただ、発症してしまった場合は、正面で鏡で見ても目立つため女性にとっては悩みの種になるでしょう。
こめかみが薄くなる原因とは?
FAGA(女性における男性型脱毛症)
女性男性型脱毛症(FAGA)は、更年期(40代以降)にみられる脱毛症といわれています。
更年期になることで女性ホルモンの「エストロゲン」は分泌されにくくなります。
このエストロゲンは髪の毛に「ハリ、コシ、ツヤ」を与える成分です。
つまり分泌量が下がるということは、髪質まで低下するということになります。
また、女性ホルモンの減少に伴い男性ホルモンの濃度が相対的に高まり、それが原因で男性型脱毛症(AGA)と同じように抜け毛、薄毛が進行していくのです。
AGAでは前頭部・頭頂部を中心に発症しますが、FAGAの場合は頭皮全体とこめかみ部分から始まることもあります。
産後脱毛
産後脱毛症とは、出産後にホルモンバランスが崩れることで起きる症状です。
本来、髪の毛は一定の周期(ヘアサイクル)で生え変わりが起きていくのですが、妊娠中はホルモンの関係で抜けるはずの髪が抜けにくくなります。
その後、出産後にホルモンバランスは元に戻ってゆきます。
そうなると妊娠中に抜けなかった髪がまとめて抜け落ちてゆくのです。
しかし、これは産後にホルモンバランスの不安定が解消されることで、自然に治るといわれています。
生活習慣の乱れ
生活習慣の乱れも薄毛につながります。
睡眠不足、運動不足、暴飲暴食には気を付けたほうが良いでしょう。
特に髪の毛の成長と関連する「成長ホルモン」は、睡眠時間中に一番分泌されるといわれています。
つまり、睡眠不足は成長ホルモンの分泌が減少し、髪も育ちにくくなるということなのです。
また、睡眠不足が長く続くと大きなストレスにもなります。
さらに、ストレス解消のために暴飲暴食が増えたり、運動する気力も欠如していってしまう可能性が高くなります。
そうなると更に薄毛は進行してしまうでしょう。
ストレス
ストレスも薄毛の原因になることがあります。
体の神経のひとつである「自律神経」は、呼吸、血液循環、体温、消化、排泄(はいせつ)、免疫など生命維持に欠かすことができない機能を担います。
自律神経は、ストレスの影響を受けると働きが鈍り血液循環や消化に悪影響が出ます。
その結果として髪も育ちにくくなるのです。
ダイエットなどによる栄養不足
栄養は頭皮の血液を通して、髪の毛に運ばれていきます。
まず、毛根にある「毛乳頭」から血流にのって「毛母細胞」という細胞に栄養が届けられて髪は健康に育っていくのです。
過度なダイエットをすることは体全体の栄養不足の状態を招きます。
当然、循環が悪くなり栄養不足になった髪は、十分に育つことはなく、細く弱く抜けやすくなってしまうのです。
間違ったヘアケアによる頭皮状態の悪化
カラーリングやパーマも発毛には逆効果です。
なぜならカラーリングやパーマを短いサイクルで何度も行うことは、こめかみの薄毛防止のためには得策とはいえません。
ヘアカラーの際に、頭皮にカラー剤が付着してしまうと強いアルカリ性の薬剤が刺激物となり、炎症やかゆみなどのトラブルを引き起こしてしまいます。
これらは頭皮環境のダメージと血行不良によりる栄養不足で抜け毛が増える原因になります。
男性のこめかみハゲ(M字ハゲ)との違い
「M字ハゲ」の特徴は、正面から見ると額の形がMのように見える、前髪の生え際から後退するタイプの薄毛です。
「こめかみの上あたりが気になる傾向がある」これが男性のM字ハゲです。
一方、女性の場合、男性と異なり前髪がM字に後退していくものではありません。
頭部から、まんべんなく薄毛が広がるケースが多くあります。
特に特徴的なのは側頭部にも及ぶところです。
そのため女性は、こめかみから耳の上にかけての部位を気にする方が多いようです。
こめかみが薄くなってきた場合の治療
FAGA治療の方法としてメソセラピーがあります。
メソセラピーとは、注射器で頭皮に成長因子などを注入する方法です。
クリニックによって使用する成分が違ってきますが、一般的には、成長因子と代表的な治療薬であるミノキシジルが含まれています。
注射器での治療のため、痛みを伴うイメージが強いですが、最近では痛みが軽い治療が受けられるクリニックもあります。
また、薄毛の進行が重症なケースでは外用薬、内服薬と併用もできますので担当の医師に相談してみるのも良いでしょう。
自分でできる!こめかみが薄くなってきた場合の対策
生活習慣の見直し
前述したとおり、生活習慣も薄毛の原因になるため、習慣を見直してみてください。
特に睡眠は重要で成長ホルモンが分泌されないと髪にも影響が出ます。
ですので睡眠時間を確保できないのであれば、仕事と用事を早めに済ませて最低7~8時間の睡眠をとりましょう。
寝つけが悪いようでしたらベッド、枕などの睡眠環境も見直していきましょう。
社会人になると運動する時間が減りがちですが、運動不足の解消のために階段を使う、1駅歩くなど、簡単なことから始めて見てください。
特に食事を見直そう
髪の毛は複数の栄養素で構成されているため、食事から摂取できる栄養分もとても重要です。
そのため日々の食生活の質は、髪の毛の健康に深く係わりがあります。
一度、今の食習慣を記録して悪い部分は修正するなど試してみてください。
薄毛が気になる方は特にダイエットのために食事を抜き過ぎていないか、偏食をしすぎていないか見直してみてください。
ちなみに髪の毛の成長に関わる栄養素は、たんぱく質、ミネラル(亜鉛など)、ビタミン(B2、B6)などがあります。
ストレスをためない
日々の仕事や生活面でのストレスを完全になくすことは困難でしょう。
そのため、ストレス過多になった際にストレスを発散できる趣味を見つけておくことは大事です。
発散の方法は人それぞれでしょうが、スポーツ、リラクゼーション、趣味など自分に合う解消方法を見つけておくことで溜め込むことを減らせるでしょう。
髪型の工夫や分け目を変える
こめかみ部分の薄毛を解消する方法としては、髪型を変えるという方法もあります。
つむじは髪の出発点となり生え癖も強いため、定期的に分け目を変えることで、こめかみ部分をフォローできます。
実はハゲ部分を見えにくくするにはショートヘアもおすすめです。
なぜならロングヘアだと髪の重さで下に引っ張られ、薄毛の部分が際立つ可能性があるからです。
もうひとつは、アップスタイルでお団子やポンパドールなど前や後ろの髪を持ち上げる髪型にしてみることです。
育毛剤を使う
育毛剤の利用も、こめかみハゲの改善に効果があるでしょう。
日本で有名なのはフィナステリドとミノキシジルといわれるものがあり、これらの薬剤については効果についても有効であることが実証されています。
しかし、女性で使用可能な薬は現在「ミノキシジル」のみになります。
こめかみが薄くなってきたら医師に相談
今回は、「こめかみの薄毛」についての原因と対処方法について解説していきました。
原因については、女性男性型脱毛症(FAGA)、産後脱毛症、生活習慣の乱れなど複数が考えられます。
対処方法は、適度な運動、バランスの良い食事、睡眠時間の確保など生活習慣の見直しからです。併せてストレス解消の趣味も持っているとよりより良いでしょう。。
また、育毛剤の使用も検討してみてください。
ただ、既に薄毛が大きく進行している方は専門のクリニックに相談されることが一番良い選択肢ではないかと思います。
クリスタル美容外科では、薄毛・脱毛の相談をお受けしております。
髪に関するお問い合わせは、ぜひクリスタル美容外科へお気軽にご相談ください。