ハゲって克服できるものなのでしょうか?
年齢を問わず「M字ハゲ、O字ハゲ、U字ハゲ」といったハゲ(薄毛)に悩まされるひとつの原因としてAGA(男性型脱毛症)があります。
今回は、ハゲる原因や対策法について医師の観点から解説していきますので、AGAをより深く理解いただき克服するきっかけにしてみてください。
ハゲの原因となるAGAとは?克服法はある?
ハゲの原因となるものの1つとして、AGA(男性型脱毛症)があります。
AGA(男性型脱毛症)は、中年男性特有の現象というイメージがありますが、残念なことに年齢はあまり関係ありません。
AGAは男性ホルモンの変異や遺伝によって生じる脱毛症なのです。
そしてAGAの発症率は、男性ホルモン(テストステロン)の感受性と、ホルモンに影響を与える5αリダクターゼの活性度によって変わります。
克服法に関しては、ハゲの進行具合に合わせて「生活習慣の改善、セルフケア、育毛剤、増毛剤の使用、薬品の服用」などさまざまです。
AGAが原因のハゲの特徴と克服方法
生え際からつむじのボリュームがなくなってきた?|O字型ハゲ
AGAの特徴のひとつである「O字ハゲ」は、頭頂部のつむじを中心に薄毛が徐々に広がります。
そして円形に広がるようにボリュームダウンしていくという症状が特徴です。
この進行によって、後頭部と側頭部のみに髪の毛が残っていきます。
生え際が後退してきたかも?|M字型ハゲ
左右のこめかみを起点に、少しずつ「M」の形のようにおでこが見えてくる症状が「M字型ハゲ」の特徴です。
この薄毛の症状は、中年男性にありがちに思えますが20~30代などの若い世代でも悩みを抱える方が多い症状といわれています。
生え際もつむじもハゲてきた!|U字型ハゲ
U字型ハゲは、側頭部の生え際とつむじの両方からハゲが進行してゆくことが特徴です。
この症状は、今まで紹介した薄毛のタイプ「O字型とM字型」が混在して起きていると考えられます。
さらに髪にハリやコシがなくなる、髪が細くなってきた、頻繁に髪が抜けるなどの症状が合わさる場合はAGAの発症を疑いましょう。
まだ進行していないハゲはセルフケアで克服
食生活の改善で栄養不足解消
ハゲは日々の生活を見直すことで予防につながります。
髪の毛は「ケラチン」というタンパク質で構成されているので、食生活も育毛にとって大切な要素なのです。
過度なダイエットや暴飲暴食によって良質なタンパク質が不足することは、薄毛を進行させる引き金になります。
そして、更なる欠かせない栄養素としてビタミンと亜鉛を摂取しタンパク質の生成を促していくことです。
- タンパク質・・・肉・魚・卵・大豆・乳製品
- 亜 鉛 ・・・牡蠣・うなぎ・海藻類
- ビ タ ミ ン・・・豚肉・レバー・ニンニク
睡眠は時間だけじゃなく質も大事
もうひとつハゲを予防するための見逃せない要素として「睡眠」が挙げられます。
なぜなら睡眠時に分泌が活発になる成長ホルモンによって、細胞を若返らせ、髪を成長させることができるからです。
- 寝具を見直す(枕の高さ、寝具の素材)
- 寝る前のスマホをやめる
- アイマスクで眼を暖めて寝る
- 睡眠時間は7~8時間を目安に確保する
(午後10時~午前2時は成長ホルモンの分泌が特に活発になる)
これらを意識することができれば、睡眠の質が改善されて成長ホルモンも増大されるので、薄毛の改善が期待できるでしょう。
飲酒・喫煙は血流を妨げる
過度な飲酒や喫煙は頭皮の血行を悪くしたり、必要不可欠な栄養素までも分解してしまう可能性が出てきます。
飲酒も喫煙も止めることが一番の解決方法ですが、習慣化してしまっている場合は非常に難しいでしょう。
また一気に止めることはストレスにもつながりますし、止めることが難しい場合は摂取量を少しずつ減らすなどして徐々にお酒やタバコから距離を取るという方法がおすすめです。
ストレス発散で血行促進
仕事や生活の中で受けるストレスも薄毛の原因になります。
過度なストレスを抱えると血流が滞り、頭皮の血行の悪化や、自律神経を乱してしまう可能性が出てきます。
血流の悪化も自律神経の乱れも、毛髪の成長に悪影響を与えるため注意が必要です。
趣味に没頭したり、自分だけの時間を確保することでうまくストレスを発散していきましょう。
ハゲの克服を補助する育毛剤と育毛シャンプー
育毛剤と発毛剤の違いとは?
AGAの治療方法として「発毛剤と育毛剤」が挙げられます。
では、発毛剤と育毛剤の効果の違いとはなんでしょうか?
発毛剤
毛包という「髪を製造する工場」を活性化していきます。
つまり血行促進により細胞への供給を増やし「新しい毛髪を増やす」役割があるということです。
育毛剤
頭皮を清潔にし髪が成長しやすい環境を整えるために使用します。つまり薄毛の原因となる 物質を防ぐバリア機能があり、頭皮環境を保つことで抜け毛を防ぐのです。
髪に優しいシャンプーとは?
シャンプーを選ぶ際は、「頭皮への刺激が少ない」「洗浄効果が高すぎない」物を選びましょう。
アミノ系酸シャンプーは髪の主成分と同じ「アミノ酸」が洗浄成分として使用されています。
高級アルコール系界面活性剤と比べると泡立ちや洗浄力は劣りますが、マイルドな洗浄力は必要な皮脂を残しながら頭皮を乾燥から守ることができます。乾燥から守るということは、保湿性に優れ、頭皮や髪を傷めにくいのです。
もちろん体質や髪質によって個人個人で合うものは変わると思いますので、ご自分に合うものを探してみてください。
また、シャンプーの方法を見直してみることも有効です。
汗をかいたまま不潔に放置することも頭皮環境の悪化につながりますし、力いっぱい頭皮を擦り洗いして刺激を与えすぎることもよくありません。
適切なシャンプーを使って、正しい方法で日々のケアから髪を守りましょう。
頭皮マッサージで血行改善
生活の中でハゲの改善に役立つ手軽な習慣として、頭皮マッサージがおすすめです。
マッサージは頭皮を刺激することで血行促進することができます。血行が良くなると、毛細血管を通して髪の成長に必要な栄養素も運ばれやすくハゲの予防に繋がります。
先ずはお風呂上りや就寝前など、マッサージをする時間を決めて日々の習慣として始めてみてください。
自力での克服が困難なハゲはクリニックで相談
進行してしまったハゲには投薬治療を試す
既にハゲが進んでしまっており、セルフケアで改善の見込みが難しい場合はクリニックでの投薬治療を検討してみましょう。
プロペシア(フィナステリド)
「5αリダクターゼ」の活動を抑制し、進行を予防する内服薬
ザガーロ(デュタステリド)
5αリダクターゼのⅠ型とⅡ型に効果があり汎用性が高い薬品
ミノキシジル
血管を拡張させることで頭皮の血行を促進し髪の成長因子を産出することが期待できる
AGA治療に終わりがないとは?
AGAの治療には終わりがないと言われています。
なぜならAGAは進行性の脱毛症状のため、その特徴として一度発症してしまうと進行を止めることができないのです。
治療とは「進行を抑制する」ということであり、毛量が戻ったからと治療を中止した場合には、再び症状が進行を始める可能性があるのです。
そのため、医師との相談で薬の種類や量、治療の目的などを話し合いながら継続していく必要があります。
自毛植毛とは?
ハゲの治療として、内服薬や注射などの投薬治療以外に自毛植毛という方法が行われています。
これは、側頭部や後頭部の残っている髪を薄毛となった患部に毛根ごと移植していくやり方です。
方法によってメリット・デメリットがありますが、投薬治療でも改善が見込めない場合は、1つの方法として検討してみることも良いでしょう。
FUE法
FUE法とは「切らない植毛法」として普及されています。
具体的には、直径1mm前後のニードルと呼ばれる器具を使い毛根ごとくり抜き、植毛が必要な幹部にくり抜いたドナー株を移植してゆく方法です。
FUT法
FUT法は男性ホルモンの影響を受けにくい後頭部の頭皮をメスで四角形に切り取り、切り取った頭皮を1株ごとに切り分けた後、脱毛してしまった幹部に植え込む治療方法です。
ハゲの克服法のまとめ
さて、今回は「ハゲの克服法と治療」について解説していきました。
進行具合によっては生活習慣やセルフケアでも予防や改善が可能なこともあります。しかし、症状がかなり進行している場合は専門のクリニックでの一刻も早い治療が必要不可欠となります。
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