初期脱毛は、どうして起きるのでしょうか?
こんな体験をした方もあると思います。「育毛を始めたはずなのになぜか抜けていく・・・」「まさか治療がうまくいっていないのでは・・・?」など緊張が走った方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、その現象について解説させていただきます。
初期脱毛の症状とは?どれくらい抜ける?
この副作用は、治療薬の服用からある程度の期間が経過すると、すでに生えていた髪の毛が健康な髪の毛へと入れ替わるために起きるのです。
では、どのくらいの期間この初期脱毛は続いていくのでしょう?
平均的に治療開始後、2週間から1ヶ月程度続き、長い人では3ヶ月以上続く方もいらっしゃいます。そして、シャンプーやシャワーの時に髪の毛が抜けてしまい焦る方も多くみられます。
しかし、この抜け毛は治療が聞いている証拠であるため、安心して治療を続けてください。間違っても薬を飲むのをやめたりはしないようにしましょう。
初期脱毛の仕組みとは?
初期脱毛が起こる仕組みは、髪が成長していくプロセスであるヘアサイクルが関係します。
自分の頭皮に生えている髪の毛は、そのまま残り続けるものではなく、髪の毛が生える、成長する、抜けるということを繰り返します。
これは「成長期」「退行期」「休止期」と分けられておりヘアサイクルと呼ばれています。
薄毛は、そのサイクルが乱れることで起きます。ですが、初期脱毛の場合は治療をすることにより、ヘアサイクルが改善されて髪が入れ替わっているため心配は要りません。
初期脱毛とAGAの関係
上記にも書いたように、初期脱毛とAGAはともに髪の毛が抜けていきます。しかし、その髪が抜けていく原因が異なるのです。
AGAの場合は、ヘアサイクルの乱れが原因で髪の成長期間が短縮してしまい、状態も悪化することで抜け毛が発生します。
初期脱毛では、ヘアサイクルが治療を通して改善され、健康な髪の毛へと入れ替わる時に抜けるのです。
つまり、AGA治療中に髪が抜けているのでしたら、健康な髪が増え、今までの不健康な髪が減ってきているということなのです。
AGA治療の初期脱毛で抜ける本数
結論、何本くらい抜けるというものは個人差があるためはっきりとは言えません。
ただ平均的に一日200〜300本くらいは抜けると思っておいたほうが良いでしょう。健全な方で一日100本は抜けると言われているので、抜け毛が2倍から3倍になるイメージです。多い人では500本ほど抜ける場合もあります。
また中には初期脱毛を特に感じなかったが、発毛した方などもいらっしゃいます。
本数だけ見ると心配になりますが、発毛に必要な期間ですので我慢しましょう。
AGA治療で初期脱毛が起こる原因
ミノキシジル
ミノキシジルを使用するとヘアサイクルは整っていき、それに伴い、すでに傷んでしまっている既存の髪が抜けていきます。
新しく生えた髪に押し出されるようにして、前の古い髪は抜けていくのです。そのため、初期脱毛は髪が新しく生まれ変わるための脱毛ともいえます。
フィナステリド/デュタステリド
フィナステリドは男性ホルモンに作用することでAGAの進行を遅延させます。
そして、デュタステリドは、5αリダクターゼという酵素を阻害します。
この作用によりAGAの進行を抑制することができます。
その結果、ヘアサイクルも改善され、乱れていたサイクルの髪が抜けていくのです。これが初期脱毛の構造となります。
AGA治療における初期脱毛の期間は約1ヶ月
初期脱毛は、治療薬を使用し始めてから10日~1ヶ月ほどが目安となります。
個人差があるため症状が発症するタイミングも異なってきますがヘアサイクルの休止期に入っている髪が多いほど発症も早くなる傾向がみられます。
多くの方は、1ヶ月くらいで初期脱毛の数が減少していきますが、3ヶ月経過しても継続していくこともあります。
しかし、毛母細胞が活性化し、細い髪の毛が落ちていく様子が見られれば、薄毛が回復している兆候ですのでご安心ください。
2回目の初期脱毛もある
2回目の初期脱毛が起こる場合もありますが、こちらも時間の経過とともに落ち着いていきますので気にしすぎないようにしましょう。
ただ、他の脱毛症の発症による影響で抜け落ちることも考えられますので、担当医に相談するのが良いでしょう。
AGA治療の初期脱毛期間に意識すること
生活習慣を改善
運動不足やバランスの悪い食事、睡眠不足などの生活習慣の乱れは、積み重なると悪影響を及ぼしてしまいます。
以下のように生活習慣を整えて健康な髪を保ちましょう。
- 暴飲暴食、極度に制限するダイエットを止めて栄養バランスを意識
- 調子の良くなる睡眠時間を割り出し睡眠時間を確保
- 運動を定期的に行い血行をよくする
ストレスを溜めない
ストレスを溜め込むことは、頭皮の血流を悪化させてしまう可能性があります。
血流の改善は、成長に欠かすことのできない栄養素や酵素を供給するのに必要です。
なので、血流が悪くなると戻りつつあるヘアサイクルにも悪影響を与えるのです。
そのためストレスを溜め込まないように趣味の時間を増やす、生活習慣を改善するなど、ストレス解消方法を探してみてください。
頭皮ケアをする
下記のような、誤った頭皮のケアは頭皮環境を悪化させてしまいますので、改善するように意識してください。
- 相性の悪いシャンプーの使用
- 頭皮の洗いすぎ
- 入浴後にドライヤーをかけず濡れたまま就寝
まずは、ヘアケア法の見直しと、定期的なマッサージから環境改善を始めていきましょう。
AGA治療の初期脱毛がどうしても気になる場合
帽子やウィッグを使う
頭頂部やおでこなどの脱毛がどうしても気になる場合は、帽子やウィッグをかぶることで見えないようにするのも一つの方法です。
さまざまなウィッグや帽子を購入し、おしゃれも楽しみながらかぶると良いでしょう。
髪型を変える
帽子やウィッグで隠すことをどうしてもやりたくない場合は、髪型を変えることでも薄毛が気になりにくくできるかもしれません。
薄毛部分をカバーできる髪型を模索してみたり、全体的に短くカットすることで薄毛が目立ちにくくなります。
AGA治療の初期脱毛が終わらない場合
頭皮の炎症
頭皮に直接塗布するタイプの薬を使用する場合は、頭皮にダメージが蓄積されていく可能性があります。
初めに頭皮の表面に赤みがかかるなどの症状が現れるのですが、自分ではチェックが難しいため見逃した結果、頭皮の炎症を悪化させてしまうことがあります。
その状態でも塗布を続けることは逆効果になるため注意が必要です。
生活習慣の乱れ
ヘアサイクルを日々整えていくためには生活習慣の見直しも必要です。
睡眠不足、暴飲暴食、ストレスは、発毛や育毛に大敵です。
治療薬の回復力のみに頼るのではなく、髪を構成する栄養素を摂取すること、一定の睡眠時間を確保すること、ストレスを蓄積させない等の生活習慣を変えていくことでも脱毛を減らすことに効果的です。
AGA以外の脱毛症
抜け毛が増えているから必ずAGAというわけではありません。
他には、栄養障害や内科的疾患による脱毛や、抗がん剤などが原因となる薬剤性脱毛症、真菌や頭皮の黄色ブドウ球菌などの細菌感染によるもの等いろいろな原因があります。
脱毛が止まらない時は、セルフケアだけに頼らずに専門の医師に相談しましょう。
そもそもAGA治療で初期脱毛が起こらなかったら?
薬や体質によっては初期脱毛が起こらないこともあります。特にフィナステリド、デュタステリドでは起こりにくいとも言われています。
また、個人差が大きく、初期脱毛がないケースの方もおられますので、あまり考えすぎて不安にならないようにしましょう。
心配なことはすぐに医師に相談しましょう。不安を溜め込むのは、ストレスにも繋がります。
AGA治療の初期脱毛がひどい場合は医師に相談しよう
今回は「なぜ初期脱毛が起きてしまうのか?」について解説してきました。
この初期脱毛は、育毛治療がうまくいっていないのではなく、ヘアサイクルが改善されている段階なのです。
また個人差もあり初期脱毛が起きない方もおられます。
どうしても「初期脱毛が長引く」「何も起きない」など気になる場合はクリニックで専門の医師に相談をしましょう。
クリスタル美容外科では無料相談も承っております。お気軽にお問い合わせください。
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