「あれ、側頭部の毛量が少なくなってきた?」
「側頭部の地肌が目立ってきたな・・・」
「もしかしたら、AGAかもしれない」
普段の生活の中でこのような経験はないでしょうか。
薄毛になると一番初めにピンとくるのは「AGA」が多いかと思います。
しかし、側頭部の薄毛はAGAではない可能性があるのです。
側頭部禿げの可能性があるかも?と感じている方はぜひこの記事を参考にしてください。
側頭部の禿げ(薄毛)の特徴とは?
側頭部禿げはAGAと関係性が低く、他の病気が原因となり発症する傾向があります。
つまり、側頭部禿げ単体で発症するのではなく、合併症として発症する薄毛だと理解するとイメージが湧くかもしれません。
しかし、他の病気が原因で発症すると言っても、その根本原因は食事や過度なストレスなどの日常に潜む些細な出来事の積み重ねです。
ぜひ、これから解説する原因や対策から、側頭部禿げを未然に防ぎましょう。
側頭部の禿げ(薄毛)のAGAとの関係性は低い
側頭部禿げとAGAは関係性が低いと言われています。なぜならAGAは主に「頭頂部」「生え際」で発症するためです。
AGAは「テストステロン」と呼ばれる男性ホルモンが「5αリダクターゼ」と呼ばれる酵素に結びつき、「DHT(ジヒドロテストロン)」に変換され、髪の毛の成長サイクルを乱し、髪の毛が抜けていきます。
この5αリダクターゼですが「頭頂部」「生え際」に存在するとされ、側頭部にはほとんどないのです。
つまり、側頭部に5αリダクターゼがほとんどなく、AGAが発生しにくいことから、側頭部禿げとAGAの関係性が低いと言えるのです。
側頭部の禿げ(薄毛)を引き起こす主な4つの原因
それではなぜ側頭部禿げが起こるのでしょうか。本項では主な原因を4つご紹介します。
以下に当てはまる項目がある場合、その原因や特徴を知ることで適切な対策を立てられます。
ぜひ原因を把握することで、側頭部禿げを引き起こす可能性を減らしましょう。
眼精疲労
パソコンやスマートフォンを長時間、かつ頻繁に使用すると眼精疲労に繋がり、目の周りの筋肉が強ばり、血行が悪くなります。
そして血行が悪くなると、頭皮に必要な栄養が届かず、髪の成長サイクルに悪影響を及ぼし、側頭部禿げにつながるのです。
肩こり
側頭部禿げは肩こりによっても引き起こされる可能性があります。
肩こりの原因は長時間のデスクワークや同じ姿勢が続くことです。コロナによる在宅ワークで肩こりを感じた方も多いのではないでしょうか。
肩こりも眼精疲労と同様に血行が悪くなり、頭皮に栄養が届かず、髪の毛の成長サイクルが乱れます。
ストレス
ストレスも側頭部禿げの原因の1つです。ストレスが溜まっていくと、交感神経と副交感神経のバランスが崩れ、体調を崩しやすくなります。
そして過度なストレスは血行が悪くなる原因となり、側頭部禿げにつながります。
喫煙
最後に喫煙です。喫煙も血行を悪くする原因の一つです。タバコに含まれるニコチンは血管を収縮する作用があり、血行を悪くするのです。
その結果が側頭部禿げにつながるため、タバコを毎日、そして多くの本数を吸う方は注意が必要でしょう。
側頭部の禿げ(薄毛)を引き起こす5つの病気
続いて側頭部禿げを引き起こす主な5つの病気を解説します。
側頭部禿げは、他の病気が起因となり発症するケースもあるのです。これから解説する病気が自身に当てはまらないか確認し、側頭部禿げが発症、悪化してしまわないようにしましょう。
甲状腺機能の異常
甲状腺とは、喉仏の下にある臓器のことです。
甲状腺は身体の新陳代謝を調整する「甲状腺ホルモン」と呼ばれるホルモンを生成することが特徴です。
そして、甲状腺機能の異常で発症する病気の例に、バセドウ病や橋本病が挙げられます。例えばバセドウ病により、成長ホルモンが正常時より活発になり髪の毛が抜けやすくなったりします。
甲状腺機能の異常から発症するバセドウ病や橋本病は、側頭部禿げの原因の一つと言えますのでまずは医師に相談しましょう。
蛇行性円形脱毛症
蛇行性円形脱毛症は円形脱毛症の一つです。
後頭部から側頭部の生え際にかけて薄毛が広がる特徴的を持ちます。
蛇行性円形脱毛症は突発的になるのではなく、はじめに単発型の円形脱毛症になり、その次に多発型、そして蛇行性円形脱毛症になる、といった段階を経て発症します。
また、蛇行性円形脱毛症は円形脱毛症の中でも発症するケースが少なく、治りにくい脱毛症です。
牽引(けんいん)性脱毛症
牽引性脱毛症は、三つ編みやポニーテールなど、髪の毛を引っ張ることが原因で発症する脱毛症です。
髪の毛が引っ張られることで頭皮の一部が圧迫、血行不良を引き起こします。それが起因となり、髪の毛に栄養が届かなくなることで、髪の毛の成長サイクルに悪影響を与えます。
これにより、その患部の毛が抜けるのが牽引性脱毛症です。
脂漏(しろう)性皮膚炎
脂漏性皮膚炎は皮脂の分泌が過剰になることで起こる湿疹です。頭皮や鼻などに赤みや痒み、ニキビ、ベタつきなどの症状が挙げらます。また、頭皮にフケが出ることも特徴です。
脂漏性皮膚炎の原因は食生活の乱れや睡眠不足、ストレスなどが挙げられ、その他にも「マラセチア」という真菌によって発症するケースもあります。
側頭部の禿げ(薄毛)対策
これまで、側頭部禿げの特徴や原因の解説をしてきましたが、ここからは対策について解説をしてゆきます。
それぞれ適切な対策をすることで側頭部禿げを未然に防ぐことができまし、すでに発症している方でも治療に向けた解決策の一つとしてください。
それでは1つずつ解説していきましょう。
眼精疲労、肩こりの改善
長時間のデスクワークや、パソコンの使用によって起こる眼精疲労と肩こりですが、こまめに休憩を取ることで軽減されます。
また、眼精疲労は蒸しタオルやアイマスクなどで目元を温めると良く、肩こりは肩甲骨を回すといったストレッチが有効です。
ストレス解消
ストレス解消も対策の1つです。適度な運動、充分な睡眠がストレスの解消に繋がります。その他趣味に時間を割くことも良いでしょう。
過度なストレスによる血行不良を防ぐためにも、ストレスの抱えすぎには注意が必要です。
生活習慣の改善
運動や睡眠以外に、食生活や禁煙といった生活習慣の改善も対策になります。
油っぽい食事や塩分の多い食事を基本控えましょう。
タバコは、禁煙、本数を減らすなどの積み重ねが生活習慣の改善に繋がるでしょう。
いきなり全てを改善しなくとも、少しずつできる範囲からストレスなく始めてみてください。
洗髪方法・育毛剤によるケア
洗髪方法の見直しと育毛剤によるケアも対策の1つです。
洗髪方法については以下を参考にしてください。
- お湯での予洗い
- シャンプーの泡をしっかり泡立てる
- 指のお腹で優しく洗う
- 洗い残しのないようにシャンプーを洗い流す
また、市販で売られている塗布タイプの育毛剤によるケアも対策になり得ますが、より早く発毛と育毛を期待する場合は、クリニックでの受診と治療をご検討ください。
皮膚科やAGA治療クリニックの受診
「餅は餅屋」ということわざがあるように、AGAや薄毛には皮膚科またはクリニックでの受診が良いでしょう。
自分で薄毛の原因や対策方法を調べ、実践するのは大切なことですが、内科の病気との合併症として発症することが多い側頭部の禿げは、医師による診断と適切な治療を受けることで、より早い解決に繋がります。
薄毛を感じている方はまずは相談から初めてみましょう。
側頭部の禿げ(薄毛)のまとめ
今回は側頭部禿げについて解説しました。
AGAと関係性が低いと言われる側頭部禿げ、主な原因と病気は以下です。
- 眼精疲労・肩こり
- ストレス
- 生活習慣の乱れ
- 甲状腺機能の異常
- 蛇行性円形脱毛症
- 牽引性脱毛症
- 脂漏性皮膚炎
多くの原因に共通しているのは「血行が悪くなることで側頭部禿げになる」という点です。
クリスタル美容外科ではAGA治療も対応しています。
もし「側頭部禿げやAGAに当てはまるかもしれない」と思った方は、ぜひお気軽にお問い合わせください。