「タバコを吸うとはげるって本当？」「なんでタバコを吸うとはげるの？」
今回の記事はこのような悩みについて解説します。
結論、タバコによってはげてしまう可能性はあります。原因は様々ですが、主な原因はニコチンです。ニコチンには血行不良を起こしたり、悪玉コレステロールを増やしてしまうなどの作用があります。
今回の記事では主に以下について詳しく解説しますので、ぜひご参考ください。
- タバコとはげの関係
- タバコによってはげる理由
- タバコを吸いながらできる薄毛対策
もし、愛煙家の方で薄毛を気にしているのであれば、本記事にてタバコと薄毛の関係について理解を深めていただければと思います。
タバコ（喫煙)ってどれくらいの人が吸ってる？
まず初めに、果たして現在どれほどの人が喫煙しているのでしょうか。厚生労働省からの引用となりますが、令和元年時点の喫煙率は男27.1％、女7.6%です。ちなみに男性の喫煙率のピークは昭和41年。83.7%まで上昇しました。
現在ここまで喫煙者が減ったのは、タバコの値上がりや「改正健康増進法」などが背景に挙げられるでしょう。※「改正健康増進法」により2020年の4月1日から飲食店は原則屋内禁煙となりました。
その他にも近年のフィットネスや筋トレブーム、コロナ対策による喫煙スペースの閉鎖など要因は様々ではないでしょうか。
しかし、喫煙者が減ってきているとは言え愛煙家の方もいるのも事実です。では愛煙家の方は喫煙によって本当にはげてしまうのでしょうか。
タバコ（喫煙）とはげは関係ある
結論、タバコと薄毛は関係は少なからずあります。
喫煙は血行不良を起こすきっかけの一つ。血行不良になると全身に栄養が届きにくくなります。つまり、頭皮に栄養が届かず髪の毛の成長を阻害してしまうのです。
もし喫煙している方で薄毛に悩んでいるのであれば、禁煙によって改善する場合があります。とは言え、いきなり禁煙するのは難しいですよね。
まずは本数を減らしてみるなど、少しハードルを下げて禁煙に取り組んでみてはいかがでしょうか。
電子タバコでもはげる？
結論、電子タバコもハゲには悪影響をもたらします。
まず電子タバコには、液体を蒸発させるタイプ（リキッドタイプ）と、タバコの葉を機械の中で加熱するタイプ（加熱式タバコ）があります。電子タバコで特に人気なのが、「IQUOS」や「glo」がありますが、これらは加熱式タバコです。
電子タバコと紙タバコの違いでよくあげられるのが有害物質の量で、電子タバコは紙タバコに比べこれが少ないと言われています。ただ、紙タバコに比べ体の影響が少ないだけであってゼロではありません。したがってもちろん、抜け毛やハゲにも影響はあると言えるでしょう。
どうしてもタバコを吸いたいのであれば、電子タバコの方がいいですが、本気ではげと向き合うのであれば、喫煙は控えましょう。
タバコ（喫煙）がはげに悪影響を及ぼす理由
喫煙によって抜け毛が増え、はげてしまう理由は様々です。本項では、喫煙によってはげてしまう具体例を紹介します。
はげになる原因を知ることで、禁煙を視野に入れていただけると幸いです。
血管を圧縮させる
喫煙は血管を圧縮させます。原因は、タバコに含まれるニコチンです。ニコチンには血管を圧縮させる作用があり、高血圧や薄毛に繋がります。
毛細血管を通して栄養が届けられ、私たちの髪の毛は作られます。しかし、圧縮された血管は血や栄養の巡りを悪くし、頭皮に栄養が届きにくくなるのです。
結果、髪の毛に必要な栄養が十分に届かず薄毛に繋がります。ニコチンには血管を縮小させる作用があることをご理解ください。
ビタミンを消費する
喫煙によってビタミンが消費されます。
タバコの煙には、活性酸素を生成する物質が含まれているのです。活性酸素はウイルスの感染を抑える免疫機能を持ちますが、量が過剰になると細胞を傷つけてしまいます。
そんな過剰になった活性酸素を抑えてくれるのがビタミンです。ビタミンには活性酸素を抑える「抗酸化作用」が含まれています。
しかし、活性酸素がビタミンの量を上回ると細胞を傷つけてしまうのです。これにより髪の毛の発育が滞り、薄毛に繋がります。
男性ホルモンを増やす
喫煙によって「テストステロン」と呼ばれる男性ホルモンが増えます。
ニコチンは女性ホルモンを増やす「アロマターゼ」と呼ばれる酵素を作る働きを抑えます。すると、女性ホルモンが減少し、男性ホルモンの割合が増えるのです。
テストステロンの増加はAGAの原因の一つである、「ジヒドロテストステロン（DHT)」と呼ばれる男性ホルモンの増加にも繋がります。喫煙は男性ホルモンが増やしてしまうことも抑えましょう。
細胞を老化させる
喫煙は細胞を老化させてしまいます。
先述したとおり、タバコは活性酸素を含みます。活性酸素を抑えるべく、抗酸化作用によって細胞の老化を抑えるのです。
しかし、活性酸素が抗酸化作用を上回ると、酸化ストレスを抱えてしまいます。酸化ストレスは、細胞を傷つけ老化させてしまう原因になるのです。
健康な細胞が栄養を吸収することによって、私たちの髪の毛は生成されます。つまり、細胞の老化は十分な栄養を吸収できず、髪の毛の成長も阻害され薄毛になってしまうのです。
LDL（悪玉）コレステロールを増加させる
喫煙によって悪玉コレステロールは増加します。
ニコチンには「カテコールアミン」と呼ばれるホルモンを分泌させる働きも持ちます。カテコールアミンは中性脂肪を合成促進。そして、血液に含まれる中性脂肪が多くなると、血液がドロドロになるのです。
しかし、コレステロール自体は健康な髪の毛や骨を生成するのに必要な成分の一つ。とは言え、悪玉コレステロールが増えてしまうと血行不良の原因になり、薄毛に繋がります。
食生活によって悪玉コレステロールが増える印象をお持ちかもしれませんが、喫煙によっても増えてしまうのです。
禁煙時のストレス
薄毛の原因の一つに、ストレスもあげられます。
ニコチンは依存性があると言われ、禁煙時におけるニコチン切れはストレスに繋がるのです。喫煙直後は、ニコチンの摂取によって一時的にストレスは減ります。
しかし、徐々にニコチンが切れるとまたタバコを吸いたくなり、いわゆる禁断症状が現れるのです。ストレスは血液や血管に悪影響を与え、活性酸素を生み出します。
先述したとおり、活性酸素の量が過剰になると細胞が老化し、髪の毛に栄養が届きにくくなるのです。禁煙時におけるストレスを受けないために、いきなり禁煙するのではなく徐々に本数を減らす工夫をしましょう。
禁煙すればはげは治る？
禁煙をすれば、はげ対策に少なくともいい影響を与えるのは確かです。ただし、あくまでも治る可能性があるだけで、確実に治るわけではありません。
AGA発症の原因はタバコ以外も、生活習慣や食生活、遺伝など挙げられます。つまり、禁煙は薄毛改善のための手段の一つに過ぎないのです。
AGAは医師による診断に従い治療するのが最適と言えるでしょう。
おすすめの禁煙方法
禁煙には様々な方法があり、人それぞれ適した禁煙方法があります。
本項ではおすすめの禁煙方法を記載しますので、手をつけられそうだと感じたものから試してみてください。
- 禁煙外来
- 禁煙グッズの使用
- 飴やガムで代替
- 喫煙道具を全て捨てる
- 周りに禁煙を宣言する
- 禁煙仲間を探す
いきなり全てに手を出すと「禁煙しなければ」という思いがストレスに繋がるので、簡単なものからで大丈夫です。
自分にできそうなものから試していただき、続けられそうな方法を見つけてください。また、禁煙に限らず目標を達成するには個人の力では限界がありますよね。
例に挙げたとおり、特に禁煙の宣言や禁煙仲間を見つけるなど、人を巻き込むことで目標達成の気持ちは強まるのではないでしょうか。
タバコ（喫煙）はやめたくないけどはげたくない場合の対策
喫煙によって薄毛、はげることがあることをご理解いただけたでしょうか。
それでもタバコをやめたくない、愛煙家の方もいますよね。
もちろんタバコを続けながらも薄毛を防ぐ方法はありますので、解決策をご紹介します。
AGA治療
AGAは投薬治療によって薄毛の改善ができます。
健康な髪の毛の成長サイクルは2〜6年ですが、AGAが発症すると数ヶ月〜1年と大幅に短くなります。
しかし、フィナステリドとミノキシジルの成分の入った薬を服用することで、このヘアサイクルを改善することができ、結果として発毛が期待できます。
また、両成分の役割は以下の通りです。
投薬治療を行うことで成長サイクルは元に戻り、薄毛を改善を期待できます。
ビタミンを多めに取る
喫煙を続けるのであればビタミン、特にビタミンCを多く摂りましょう。
ニコチンはビタミンCの吸収を妨げ、そして破壊する特徴も持ちます。喫煙によってビタミンが消費されることは先述したとおり。
ビタミンを多く取ることで、活性酸素の量を下回ることを防ぎましょう。ビタミンCを多く摂れる食材は以下が挙げられます。
- レモン
- トマト
- ピーマン(パプリカ)
- ブロッコリー
- ケール
その他にもビタミンCを摂れる食材は様々です。食の好みも分かれると思いますので、抵抗のない食材から摂るようにしましょう。
また、小食の方や食事する時間が取れない場合は、サプリからの摂取も選択肢として入れてください。
タバコ（喫煙）ではげてきたら医師に相談
喫煙によって薄毛、はげになってしまう可能性は大いにあります。
もし抜け毛が増えたと感じているのであれば、AGAが発症している可能性は否定できません。
AGAは進行性の薄毛であるため、放置するとだんだん髪は抜け頭皮は薄くなってしまいます。
頭皮が薄くなってきたと感じた場合、まずは医師への相談をおすすめします。
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