「AGA治療を検討してるけどAGAって完治するの?」
「AGAは完治しないって聞いたけど本当?」
「AGAの薬っていつまで飲む必要があるの?」
AGA治療を検討されている方でこのような疑問を抱いた方はいるのではないでしょうか。
結論としては、AGAは完治しないと言えるでしょう。
そのため、AGA治療をするにあたり、大事なのは「いつまでAGA治療をするか」という目標設定です。
この記事では主に以下について解説します。
- AGAが完治しない理由
- AGAとは
- AGA治療に大切なゴール設定
この記事を読んでいただき「AGAは完治しないこと言われている理由」そして「AGA治療の目標設定がなぜ大事なのか」をご理解いただければと思います。
AGA(男性型脱毛症)は完治しない
先に結論を述べますと「AGAは完治しない」と言えます。
AGA治療では、AGA発症の元となる5aリダクターゼと呼ばれる酵素を抑える薬を服用します。
この「5aリダクターゼ」はAGAという観点では悪者とされるのですが、私たちの体を健全に生成するには欠かせない要素でもあります。
そのことから、AGA治療も発症原因である5aリダクターゼを、必要以上に増やさないようにコントロールする治療です。
こういったことから、「全ての治療を止められるか」といった観点では完治させられないと言えるのです。
AGAは進行性であることから、治すというより、進行を止めるといった表現の方が正しいかもしれません。
毛量を戻すことは可能
先ほど述べたように、AGAを完治はさせられないものの、減ってしまった毛量を増やすことは可能とされています。
なぜなら、AGA治療薬を服用することで、発毛のサイクルが正常に戻り、徐々に健康な髪が生えることが見込まれるからです。
つまり、完治はしないとされるAGA治療も、毛量を十分に取り戻すということは期待できます。
AGA(男性型脱毛症)とは?
AGAとはどのようなものなのでしょう。
本項では、AGAについての特徴とメカニズムを解説します。
AGAの特徴
AGAは進行性の脱毛症です。発症から放置すると、徐々にに髪の毛が抜け、頭皮は薄くなります。年齢を増すごとに発症率は上がり、日本人の約30%は発症すると呼ばれる脱毛症です。
またAGAの大きな特徴として、頭頂部と生え際の髪が薄くなる事が挙げられます。これらは、O字ハゲやM字ハゲと呼ばれることもあります。これらの部位が薄くなる理由として、AGAの原因物質(5αリダクターゼ)がその部位に多く存在しているからです。
反対に、AGAでは側頭部などの髪は抜けません。もしもその部位の髪が抜けてきた場合、他の脱毛症を疑いましょう。
AGAのメカニズム
AGA発症のメカニズムは以下の通りです。
- テストステロンと5aリダクターゼが結合
- ↓
- ジヒドロテストステロン(DHT)を生成
- ↓
- ジヒドロテストステロンがアンドロゲン受容体に結合
- ↓
- 脱毛因子を生成
- ↓
- 脱毛因子が毛乳頭に「髪の毛を抜け」と指令を出す
AGAが発症しなければ、髪の毛は、休止期→成長期→退行期の発毛サイクルで成長し、成長期はおよそ2〜6年続くと言われています。
しかし、脱毛因子によってこの成長期の期間が数ヶ月〜1年と短くなってしまうのです。
髪の毛の生え変わる回数は「20〜25回」と決まっているため、回数に達すると髪の毛は生えてきません。
なので早めの治療が必要です。
また、脱毛は遺伝や生活習慣など、様々な要素が絡み合って発症すると言われています。
AGA(男性型脱毛症)治療はいつまで?もし中断するとどうなるのか
完治することのないとされるAGA。
それでは治療を開始してから一生服用しなければいけないのでしょうか。
答えは「一生服用が必要」です。
仮に服用を中断してしまうと、AGAは再度進行し、薄毛に戻ります。
また、薄毛に戻り改めて服用を開始したとしても、効果が現れるのは半年ほどかかるのです。
過去に服用したからと言って、再度服用したとしても、すぐに効果が現れることはないとご認識ください。
ある程度効果が出てきたら、減薬も可能です。よく医師と相談して決めましょう。
AGA(男性型脱毛症)は完治はしないので目標設定が大切
なぜAGA治療には目標設定が大切なのでしょうか。
それは、AGAは完治しないため、目標設定をしなければ「一生服用し続ける」必要があるからです。
もし「定年までは薄毛になりたくない」という目標を定めたのであれば、服用は60歳まで必要になります。
つまり、目標設定を定めないことは、ゴールのない治療を延々と続けることに繋がるのです。
なぜAGA治療をしたいのか。AGA治療をいつまで続ける必要があるのか。
ぜひ目標設定を定めてから、AGA治療を受けてください。
AGA(男性型脱毛症)治療の減薬のタイミング
AGA治療薬の服用は減薬が可能です。
まずAGA治療薬は、脱毛を抑制する「フィナステリド(プロペシア)」などの内服薬,または発毛を促進する「ミノキシジル」といった内服薬がありますが、ある程度発毛した際は、プロペシアだけにしたり、濃度を下げることもできます。
治療が進んでいく中で、ご自身の納得のいく効果を得られた場合には、医師と相談しながら減薬のタイミングを決めてください。
自己判断で治療中断しない
AGA治療の中断は決して自己判断でしないようにしましょう。
先ほども述べたように、治療を中断するとAGAは再び進行し、治療前と同じ状態に戻ります。
そしてまた服用を再開しても、効果が出るまでに同様の時間を必要とするのです。
せっかく治療を進めたにも関わらず、以前と同じ状態になってしまっては時間とお金が無駄になってしまいます。
もし治療の中断を検討する際は、医師と相談のうえ適切な判断を仰ぎましょう。
AGA(男性型脱毛症)の治療法
さて、一言にAGA治療と言ってもその治療法は様々です。
ここまでは服用による治療を前提に解説を進めましたが、本項では服用以外の治療法を解説します。
どの治療法が自身に適しているか、お読みいただき参考としてください。
投薬治療
まず初めに投薬治療です。
医師による診断のもと、適切な薬剤を処方してもらうことでAGA治療を進めていきます。
先程投薬する薬は先程も述べましたが、脱毛を抑制する「プロペシア」、発毛を促進する「ミノキシジル(ミノタブ)」などです。
それぞれ服用を開始後、半年を目安に発毛の効果の実感を期待できるでしょう。ただし、服用して最初の1ヶ月は脱毛の量が多いと感じる場合があります。これを初期脱毛といいます。
これは、AGAによって短くなってしまった髪の毛の成長サイクルが正常な状態に戻る中で、古い髪の毛が押し出され、新しい健康な髪の毛に生え変わるため起こる現象です。薬が効いている証拠ですので、決して投薬を中止しないでください。
メソセラピー/HARG治療
メソセラピー治療とHARG治療もAGA治療法の一つです。
それぞれ、注射器を使って頭皮に薬剤を注入することで発毛を促す治療法になります。
一見同じ治療法に見えますが、両者は使用する薬剤の成分に違いがあるのです。
ミノキシジルやビタミンといった成分が含まれますが、クリニック毎に、薬剤に配合されている成分が異なります。
どのような成分が配合されているか、詳細は通院を検討しているクリニックに直接確認しましょう。
メソセラピーと違い、配合されている成分が決まっており、例として、AAPEパウダーやビタミン、ミネラルなどが配合されています。
また、HAGR治療は、日本医療毛髪再生研究会によって認められた医療機関でしか治療を受けられません。
つまり、治療を受ける医療機関によって、効果が同じと言えます。
自毛植毛
最後に自毛植毛です。
自毛植毛とは、ご自身の後頭部または側頭部の髪の毛を薄毛部分に植え付ける治療法です。
後頭部、側頭部はAGAが発症しにくい箇所であり、この部位の発毛組織ごと薄毛部分に植え付けます。
つまり、AGAの影響を受けにくい毛髪部分を利用することで、薄毛を解消する治療法なのです。
自毛触毛は自身の髪を使用するため、副作用や炎症が低いことも特徴です。
ただし、移植元の頭皮に傷がつき、そのまま残る可能性があるといったデメリットもあります。
自分でできるAGA(男性型脱毛症)対策
ご自身でできるAGA対策についても解説します。
前提として、AGAは自分一人の力だけでは解消できないことをご理解ください。
ただし、自身でできるAGA対策には、生活習慣の改善が挙げられます。
具体的な例として下記をご参考ください。
例えば偏った食生活をしていると血行不良を起こし、頭皮に十分な栄養が届かず、髪の毛が細くなり、やがて抜けてしまいます。
逆にバランスの摂れた食生活を送ることで、血行不良を防ぎ、髪の毛にまで十分な栄養が届くことが見込まれるのです。
もちろん食生活だけでに注意すればいいわけではありません。
その他の要素もAGA発症の原因になり得るため、「できていないかも」と心当たりのある項目は改善していけるように意識しましょう。
日々の積み重ねがAGA発症を抑制し、進行を防ぐための助けになります。
AGA(男性型脱毛症)は医師に相談
完治することがないと言われるAGAですが、進行を止め、髪の毛の成長サイクルを正常に戻すことは可能だということは知っていただけたと思います。
AGA治療をご検討されているのであれば、ぜひご自分なりの目標設定をしましょう。
医師へご相談いただければ、目標設定に向けた適切な治療方針をご案内します。
「AGA治療を検討してるけどAGAって完治するの?」
「AGAは完治しないって聞いたけど本当?」
「AGAの薬っていつまで飲む必要があるの?」
AGA治療を検討されている方でこのような疑問を抱いた方は、ぜひ一度クリスタル美容外科へご相談ください。