40代、50代ではどうしても若い人に比べると薄毛になってしまう人が多いです。
薄毛が進行し、思うように髪型が整えられないと悩む人もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では薄毛になる原因やおすすめの髪型などを詳しく解説していきたいと思います。
40代、50代でハゲてきた?
40代、50代になると男性の方は髪が細くなり抜け毛が増加するなどの傾向があります。
男性の薄毛の特徴は「M字型」「O字型」「U字型」の3つのタイプがあります。
- M字型
生え際の両サイドから薄毛が進行するタイプ - O字型
頭頂部からO字に薄毛が広がっていくタイプです。 - U字型
M字型とO字型が同時に進行するタイプの薄毛です。
女性の場合は頭頂部や分け目が薄毛になるのに加えて、髪の全体が薄くなりボリュームがなくなってしまうという特徴があります。
これらは髪全体の本数が減少することで起きてしまうのです。
ある調査で40代から50代の女性の毛包を観察したところ、薄毛部分には成長し続ける毛髪が少なくなっているということが確認されました。
このように女性の場合は全体の本数が減ることで薄毛の症状がみられるようになるのです。
40代、50代でハゲる原因
男性
40代、50代の男性にみられる薄毛の原因としては「生活習慣の乱れ」や「AGA(男性型脱毛症)」が考えられます。
AGAは男性ホルモンや遺伝が関係しており、対策をしないとどんどん進行して行きます。
また40代、50代は食生活の乱れや睡眠不足など、乱れた生活習慣の影響を受けやすくなるため、薄毛や脱毛となる可能性が高まるのです。
AGA(男性型脱毛症)進行性の脱毛症のため、異変を感じたら早めに対策することが大切です。
可能であれば20代や30代のうちに対策を始めると良いでしょう。
女性
40代、50代の女性が薄毛になる原因としては「ホルモンバランスの乱れ」や「加齢による影響」などが考えられます。
女性ホルモンの1種であるエストロゲンは閉経を迎えるにあたって急激に減少してしまいます。
そのため、閉経を迎える40代50代では女性ホルモンのバランスが乱れてしまい薄毛を引き起こしてしまうことがあるのです。
女性ホルモンが減少するとFAGA(女性男性型脱毛症)を発症することがあるのです。
40代、50代女性の薄毛はこの脱毛症が原因である可能性が考えられます。
また、女性ホルモンが減少することにより相対的に男性ホルモンの濃度が高くなることで、男性型脱毛症を引き起こすこともあります。
このように、女性の薄毛・脱毛症にはホルモンバランスの乱れが影響しているのです。
そしてホルモンバランスの乱れに加えて、加齢も薄毛を引き起こす原因と考えられます。
年齢を重ねるにつれて髪の毛は細く軟らかくなるので、抜け毛が増えてしまい薄毛になってしまうのです。
40代、50代のハゲで多い!AGAとFAGAとは?
AGA
先ほども少し触れましたが、AGAは男性型脱毛症とも呼ばれる進行型の脱毛症疾患です。
AGAの発症メカニズムは以下のようになります。
- 男性ホルモンのテストステロンが頭皮に分布する5αリダクターゼⅡ型に結びつく
- 5αリダクターゼⅡ型と結びついたテストステロンは、ジヒドロテストステロン(DHT)へと変換する
- ジヒドロテストステロンが毛乳頭細胞の男性ホルモンレセプターに取り込まれる
- 脱毛因子TGF-βが増加する
- 脱毛因子TGF-βがFGF-5に伝達され、毛乳頭に脱毛の指示を出す
5αリダクターゼⅡ型は頭頂部と生え際に多く分布するため、AGAでは頭頂部と生え際に薄毛の症状が見られるのです。
AGA治療法
AGAの改善には主に投薬による治療が勧められています。
AGA治療薬には、発毛作用のある「ミノキシジル」や抜け毛を予防する「フィナステリド」などの薬があり、どれもAGAを根本から改善することが期待できるためAGAの改善に推奨されています。
ただ、これらの薬は使用を中断してしまうと元の薄毛の状態に戻ってしまうので、継続して薬を購入し服用する必要があるのです。
また、これらの薬を入手するには専門のクリニックを受診して医師から処方してもらう必要があります。
他の治療法では、頭皮に直接薬剤を注入する「メソセラピー・HARG治療」や髪を薄毛部分に移植する「植毛」などがあるので、ご自身に合った治療を選択することが大切です。
FAGA
FAGAは女性男性型脱毛症とも呼ばれている、女性に起こる薄毛疾患です。
主な初期症状は、分け目の広がりや抜け毛の増加が挙げられ、これらの症状は初期の段階で気づきにくいことがあるので注意が必要です。
症状が進むと髪全体が薄くなっていき、さらに進行すると頭頂部から広範囲にわたって脱毛が起きてしまいます。
これらの原因として、FAGAのメカニズムにも男性ホルモンであるテストステロンが関係しているからなのです。
女性の身体にもテストステロンは存在しており、変性するとジヒドロテストステロン(DHT)になります。
その結果脱毛因子によって脱毛指令を出してしまい薄毛を発症してしまうのです。
- 加齢
- 遺伝的な要因
- 自律神経の乱れ
少しでもFAGAの症状が疑われる場合、すぐに専門のクリニックで医師に相談しましょう。
FAGA治療法
- 投薬治療
- メソセラピー・HARG治療
- 植毛
AGAの項目でも見られた治療法が挙げられます。
投薬治療に関しては、先ほども紹介した「ミノキシジル」の他にジヒドロテストステロン(DHT)を抑制する「スピロノラクトン」、頭皮環境を改善させる「パントガール」などの薬を使用します。
また、こちらも途中で中断すると治療の効果がなくなってしまうので、継続して治療をしなければなりません。
40代、50代のハゲたときの対策
生活習慣の見直し
薄毛の対策には食生活や睡眠などの生活習慣を見直すことが大切です。
食事によって髪の毛を作る栄養素を補給することができるので、安定した食事バランスになるよう心がけましょう。
特に、たんぱく質や亜鉛、各種ビタミン類は髪の毛を作るのに欠かせない栄養素です。
これらの栄養素を日頃から摂取できるように、毎日の食事を気にしてみてください。
また、髪の成長に必要な成長ホルモンは睡眠中に分泌されます。
薄毛対策をするなら睡眠の改善も必要となります。
睡眠時間は7~8時間ほど取れると理想ですが、難しいようでしたら最低4時間はとれると良いとされています。
そして、睡眠時間だけでなく睡眠の質を改善することも大切です。
スマートフォンを寝る直前まで見てしまう方は、就寝1時間前には終わらせるようにしましょう。
正しいヘアケア
日頃から正しいヘアケアをすることは薄毛の予防につながります。
特に洗髪をする際には間違ったやり方で行わないように気を付けましょう。
- ブラッシングでからまりをほぐし、ホコリを落とす
- ぬるま湯で丁寧に予洗い
- 低刺激のシャンプーと優しい指使いでマッサージをするように洗う
- すすぎ時間はシャンプーで洗った時間の3倍を目安に洗い残しに注意する
- 洗髪後はなるべく早く頭皮まで完全に乾かす
※シャンプーは1日1回までの使用にとどめる
このポイントを守って頭皮にやさしい洗い方を続けるようにしましょう。
ストレス解消
過剰なストレスを感じると薄毛につながってしまう恐れがあります。
ストレスにより頭皮の血行不良やホルモンバランスの乱れ、自律神経の乱れを引き起こすと薄毛の原因となってしまいます。
ストレスが溜まったら自分の好きなことをしたり、リラックスできる時間を確保するなど自分なりのストレス解消法を持つようにしましょう。
40代、50代のハゲたときにおすすめの髪型
男性
薄毛になってしまったからおしゃれができないと思われる方もいるかと思いますが、あきらめないでください!
薄毛の方にも似合うおすすめな髪型はたくさんあります。
おすすめとしては「短髪」「坊主・スキンヘッド」のような髪型がよいと言われています。
ただし、髪が短ければ何でも良いというわけではありませんので、以下のポイントを押さえるようにしてください。
- 薄毛部分を他の髪で無理に隠そうとしない
- 側頭部を短くする
- トップの髪を押さえつけない
ここからは上記の3点に沿った髪型を具体的に紹介していきたいと思います。
ショートヘア
髪全体を短くカットする髪型です。
頭頂部や全体の薄毛が気になる人におすすめの髪型です。
ソフトモヒカン
両サイドの髪を短くし、トップの髪を上げるようにする髪型です。
前髪を上げることで視線を集め、生え際の薄毛を目立ちにくくすることができます。
七三分け
七三分けとは、生え際の部分を7:3で分けて額を出す髪型です。
七三分けはどのタイプの薄毛でも似合うのが特徴です。
ツーブロック
ツーブロックはトップの髪を残し、こめかみ周辺部から下を刈り上げる髪型です。
残してある髪の長さは、薄毛のタイプによって変えるようにしましょう。
例えば、おでこが広めな場合は髪を少し長めにするなど工夫する必要があります。
また、長めの髪だとスタイリングに手間がかかる場合はパーマをかけるのも良いでしょう。
坊主
坊主は全体的に髪を短くするため薄毛が目立ちにくくなります。
特に、前髪の生え際が後退している人におすすめです。
薄毛を目立たせたくない場合は5~6mm未満の長さにすると良いです。
女性
薄毛の女性におすすめな髪型を具体的に紹介していきます。
ショートボブ
ショートボブはハゲてきた女性におすすめな髪型の一つです。
ショートボブでは髪の毛が短くなるので、髪の重量が減ることで頭頂部にボリュームがつけやすくなります。
逆にロングヘアの場合は髪の毛が重くなりボリュームをつけるのが難しくなります。
ショートの勇気はないものの、薄毛で頭頂部を気にされている方はショートボブにするのが良いでしょう。
またショートボブはドライヤーで乾かす時間が短くなるので、髪や頭皮へのダメージを減らす事もできます。
パーマ
髪の毛をあまり短くしたくないという方はパーマかけるのもおすすめです。
パーマは髪の毛が長いままでも自然なボリュームアップが可能となります。
また、コテやドライヤーではうまく髪型をセットできないという方にもパーマはおすすめです。
しかし、パーマをかけすぎると髪や頭皮に負担がかかり薄毛につながる恐れがあるので、適度な期間をあけながら施術するようにしましょう。
前髪を厚めに作る
前髪の薄毛が気になる場合は前髪を厚めに作りボリュームを出すと良いでしょう。
さらに、前髪をおろすことで若々しい印象を出すこともできます。
レイヤーカットを取り入れる
頭頂部の薄毛は気になるけど、好みの長さにしたいという方もいるのではないでしょうか。
そんな方はレイヤーカットを取り入れると良いでしょう。
レイヤーカットは上下の髪の長さを変えることで段を作るカット法で、上の髪は短く下の髪は長くなります。
そのため、トップの髪が軽くなるため頭頂部の薄毛をカバーすることができます。
40代、50代のハゲたときのヘアスタイリング方法
男性
この項目では男性のスタイリング方法について、先ほど紹介した髪型ごとに詳しく解説していきます。
ショートヘアのスタイリング
髪がベタっとした印象にならないように、濡らした髪からドライヤーを使って、根元から立ち上げるように乾かしましょう。
ワックスやジェルはミディアム~ハード系のものを使い、毛先をつまんで束感を出すように仕上げます。
ソフトモヒカンのスタイリング
こちらも濡らした髪からドライヤーを使って根元から立ち上げるように乾かしましょう。
このとき、髪を完全に乾かすことがポイントです。
ハード系のワックスかジェルを使用して、毛束を頭頂部の中心に集めるようにしましょう。
七三分けのスタイリング
この場合も濡らした髪をドライヤーでしっかり立ち上げるようにして乾かしましょう。
その際に、最初に前髪を軽く引っ張りながら根元を立ち上げるように乾かすと良いです。
ワックスやジェルはソフト~ミディアム系のものを使い、トップの髪をふんわりとさせます。
ツーブロックのスタイリング
ツーブロックでは、髪が短めの場合と長めの場合で少しスタイリング方法が異なります。
髪が短めの場合は、髪全体を水で濡らしてからしっかりとドライヤーで乾かしましょう。
ワックスはミディアム~ハード系がおすすめです。
その中でも仕上がりがよいマットワックスを使用すると良いでしょう。
髪が長めの場合は、髪全体を水で濡らした後に前髪からしっかりとドライヤーで乾かしましょう。
ワックスはソフト~ミディアム系のものを使用し、トップの髪をふんわりさせるようにすると良いです。
女性
分け目を変える
分け目を変えることでボリュームアップが期待でき、薄毛をカバーすることができます。
またいつも同じ部分の髪が引っ張られることを防ぎ、頭皮の負担を減らすことで薄毛の対策にもなります。
上向きにブローする
ブローの方法に気を付けるだけでも髪にボリュームを出す事ができます。
ドライヤーの際は、髪の根元から空気を含ませるようにします。
トップ部分を乾かすときには髪を持ち上げた状態で乾かすようにしましょう。
一方でやってはいけない方法は、髪を押さえつけるように上から風をあてて乾かすやり方です。
この場合、髪がヘタッとした状態になってしまい、ボリュームを着けることができません。
ヘアアクセサリー
ヘアアクセサリーを活用し薄毛の部分を隠すこともできます。
ヘアアクセサリーにはヘアバンドやスカーフ、ヘアピンなどさまざまな種類があり、ご自身にあったスタイルの物が見つかると思います。
中にはヘアアクセサリーを着けるのことに少し抵抗がある方もいるかもしれません。
しかし落ち着いたデザインのアクセサリーもたくさんあるので一度チャレンジしてみてください。
40代、50代でハゲてきたら医師に相談しよう
薄毛が原因で髪型が整わないと、ストレスが溜まってしまうこともあるかと思います。
しかし、スタイルのポイントを抑えれば薄毛を目立たなくさせることもできるです。
それでも薄毛に対するお悩みをお持ちの場合は、専門のクリニックでの治療も一度検討されてみてはいかがでしょうか。
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